大洋ツールでは、キーシードカッタで、ワシ刃タイプ、超硬・ハイス含めコンマ1飛びでラインナップへ。

大洋ツール株式会社

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高萩社長

  • 「昨年12月は単月で年間最高の売り上げを達成、2017年のスタートが良い形で迎えられた」と語る高萩敦之社長。先行して回復してきている受注に対し、製造体制の再構築、強化の追求は不可避となっているようだが、同時に大洋ツールにとって、売り上げの「プラスアルファ」に直接、通じる試みともなる。
  •  「製造現場のスタッフのみならず、各部署でも増員を図っていく。配置転換による『現場力アップ』を図っていきたいが、そのプロセスで、特に営業専任の可能性を託せる人材が育ってくれば、と期待している」と言う。
  •  現場に刺激を与えるという意味で、昨年から工場長を伴ってのユーザー訪問・打合せ、商社の在庫確認などが実践されるようになってきており、結果として、欠品に対する自覚、納期遅れに対する危機感を現場で共有、工場長による指示内容にも変化が表れ始めたと言う。
  •  今期で創業から68期を迎えており、高萩社長の脳裏には「70周年」が刻まれているのだろう、「目標達成に拘る年にしていきたい」と、例年以上に意気込む姿も。打てば響く関係を築けているからか、製造現場からも「達成するまで諦めない」というスローガンが挙がっている。
  •  昨年のJIMTOFの反応について高萩社長は「コマ数が増やせたことで、新製品のみならず、既存製品も展示し、カッターを中心にアピールに努めた。来場ユーザーからは、Oリング溝用カッターの認知度の広がりを実感した。また、柄付のラフィング・アンギュラカッターには、高い関心を抱いて頂いた」そうだ。
  •  キーシードカッタの新たな受注獲得に関する話題について「従来、厚み3ミリ以下については、一部コンマ5飛びだったが、わし刃タイプ、超硬・ハイス含めて外径30ミリ以下を厚みコンマ1飛びで取り揃えていくことにした」との方針を明かす。
  •  生産体制の再構築については、人のみならず設備増強も念頭にあるようだが「人の育成、その成長を勘案しながら、2018年の設備計画を検討していく」。
  •  2017年、「できない」ではなく「できるようにするためには、どうすれば」との発想のもと、「独自の刃型(かたち)を求め、カッターメーカーという専門性発揮させながら」ひとつ、ひとつ課題をクリアさせていくスタンスを打ち固めていく。