栄工舎に初の外国人営業マン入社、語学能力に期待

株式会社栄工舎

株式会社栄工舎

スザン・カルキさん

初の外国人営業マンが栄工舎に入社した。スザン・カルキさん27歳。ネパール出身。

「ハローワークで海外営業という項目を検索していると、栄工舎が最初に目に止まった。成長企業と思い、営業もしたかったので応募した」。

日本語が堪能であるのは言うまでもないが、英会話能力を買われての採用で、栄工舎から見れば「英語ができる営業マン」を期待されての「戦力」面が大きい。

「切削工具は、ネパールでは、ほとんど、目にすることがない商材。人口は3000万人。絨毯では、ちょっと知られた国ではありますが・・・」。

確かに流暢で丁寧な日本語が操れる。立命館大学の国際学部で学んだ。

「3週間、新潟工場で研修した。ゼロからの出発であり、材質、形状、そして自ら簡単な工具づくりへとチャレンジしたことで、とてもいい経験をさせてもらった。これまで学校で学んできたことの実践という意味でも」。

6月24日に東京ビックサイトで開催されていたブースで、初めて自社工具のアテンドを務めた。もちろん、一般ユーザーを目の前にするのは初めてだ。

「日本メーカーが中国やインドの発展に寄与できるチャンスを伺い、将来、営業所の開設にも貢献できるようにと考えている」。

 

 

日を変えて熊田実営業技術部長を訪問、今回の東京での感触を聞いてみた。

「市況が低迷し始めている中で、いろいろな仕事を手がけていく、いわゆる『拾い仕事』への模索を感じる。来場者は、関東のみならず、名古屋、大阪、四国、九州と非常に広域。しかも、東京開催の特徴でもあるが、バイヤーが多い。景気のいい時は情報収集中心だが、陰ってくると、取引のあるユーザーの現場で困っていることをぶつけてくる」。

栄工舎新潟工場では、ここ数年、積極的な設備投資で生産性がアップ、売り上げに寄与してきているものの、営業的には、受注が厳しくなってきた。

「ただ、期待したいのが航空機関連。ボーイング787、777X、MRJ等が増産体制されたことで、この先の楽しみが増えた」。