高知で第11回ダイジェット会総会開催、JIMTОFでは新製品追加投入

ダイジェット工業株式会社

ダイジェット工業株式会社

総会に参加した会員各社代表と記念撮影

 

  •  第11回ダイジェット会総会が10月9日、19社からの会員各社代表が参加し、高知市内のホテルで開催された。
  •  冒頭、衣斐会長は「リーマンショックから10年が経過。順調に回復基調に乗り、特に直近は、いい状況が継続している。ダイジェット工業さんも、創業80周年を迎えられ、JIMTОFを控えるなか新製品も出され、来年早々からはウインターキャンペーンも展開される。代理店としても、特約店様と一緒になり、国内シェアアップに向け、頑張っていきたい」と挨拶。
  •  また、メーカーを代表して生悦住社長は「数字は年初より好調に推移し、現時点でも『気持ちのいい』状況。このまま景気に乗っていきたい」としつつ「切削工具は海外向けの伸びによって、社内シェアで73%を占めるまでに。焼肌チップは値上げ前の駆け込み需要が発生した」との最近の販売状況の特徴に触れた。
  •  古林常務からは「金型分野から高硬度材加工ならダイジェット、と言われるよう、新製品中心に差別化していく一方、ドリルの拡販を引き続き継続課題としたい。また、新材料であるサーメタルの増産対応から着手した三重の新工場は10月末に竣工の運びとなった」とコメント。
  •  さらに営業の堀部長からドリルについて補足し「今期はさらに30%の伸びを目指したい。キャンペーンも計画しており、さらなる市場浸透へのご協力を仰ぎたい」と述べた。

 

  • ダイジェット工業は、好評を得ている「スウィングボール」の切削性能を向上させた新製品「スウィングボールネオ」(SWBX/MSWX形)を開発、11月1日より販売スタートさせることになった。
  • 特長は以下の通り。
  •  ▼本体に独特な形状の凸キーを設けることで、インサートを強固に固定することができ、金型の総焼き材や肉盛り材などの高硬度材でも安定加工が可能に。取り付けインサートは主刃・副刃形状でキー溝付きタイプ。
  •  ▼インサートの動きを固定させることで、取り付け時の繰り返し精度を安定化させ、荒加工のみならず、タービンブレードなどの中仕上げ加工領域でも高精度加工を実現する。
  •  ▼ブーレーカー付き低抵抗形インサートは、耐欠損性と耐摩耗性のバランスに優れた鋼材加工用材種「JC5240」と、一般鋼、鋳鉄やプリハードン鋼が加工可能な汎用性材種「JC8118」を採用。また、刃先強化形インサートは50~60HRCの肉盛り材や焼き入れ鋼の加工が可能な材種「JC8118」「JC8015」を採用している。
  •  対象とする被削材は炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼など。曲面、肩削り、溝などの加工形態に対応し、荒~中仕上げまでをカバーする。

 

  •  サイズ・価格については以下の通り。
  •  ▼本体モジュラーヘッドタイプ:Φ16、Φ20、Φ25、Φ30(4型番)
  •  ▼本体エンドミルタイプ:Φ16、Φ20、Φ25、Φ30(7型番)
  •  ▼本体標準価格:Φ16、3万1300円~(税抜き)
  •  ▼インサート材種:JC5240、JC8118、JC8015(PVDコーティング)
  •  ▼インサート標準価格:Φ16主刃3390円、副刃2500円~。  初年度販売目標は6000万円に設定している。

 

スウィングボールネオ

スウィングボールネオ

 

衣斐会長

衣斐会長

 

生悦住社長

生悦住社長