フジBC技研が新三協工具の大幅在庫拡充へ。想定アイテム数は200品目超え

フジBC技研株式会社

フジBC技研株式会社

伊藤社長

フジBC技研が新三協工具を取り扱うようになって7年が経過したと言う。
 伊藤社長は「2016年、粉末ハイスのラフィングエンドミルを皮切りにスタートした。以降、金型分野での深耕に努めつつ、需要に応じて高精度でコスパにも優れたダイヤコート製品の拡充を図る一方、汎用的な商品のラインナップにも注力して、部品加工の裾野の広がりにも配慮してきた」経緯に触れながら「11月に開催されるJIMTOF辺りを目途に200品目に及ぶ、大幅な在庫拡充を行うことにした。この中で期待して頂きたいのがDLCや高硬度向けの新ラインナップ。弊社にとっても新規顧客獲得の有力ツールに位置付けている」と新三協工具のさらなる市場浸透に言及する。
 価格改定も同時に視野に入れ「原材料や物流関連の高騰などを考慮し、今秋には実施していく方向で固まった。値段以上の付加価値の提供に努め、今まで以上に痒い箇所に手の届くサービスを展開していく心づもりだ」との動向も要注目だろう。
 因みに座ぐり工具やボーリングバイト、バリ取り工具などの従来工具は、今夏にも価格改定を予定している。
 今期も2カ月が経過した。
 「例年通り、期の始まりはスロースタートだが、6月以降は、上昇を期待できるかと思う。7月6日から開催される西日本製造技術イノベーション(小倉市)に、昨年に続き出展する。ポテンシャルの高いエリアへの知名度アップを図っていきたい」。
 九州エリアは半導体需要も期待できる。新たな模索にも注目していきたい。