3回目となる「プロダクティビティートロフィー2019」開催。ブラザー・スイスルーブ・ジャパン 腐敗の減少、使用料低減、手荒れの一掃・・・

ブラザー・スイスルーブ・ジャパン株式会社

ブラザー・スイスルーブ・ジャパン株式会社

ブラザースイスルーブのクーラントで成果を上げ、表彰を受ける各社代表

 

  •  メカトロテック開幕前の10月22日、ブラザー・スイスルーブ・ジャパンは、名古屋市内のホテルで「プロダクティビティトロフィー2019」を開催。ブラザー製クーラントを活用して、優れた成果を叩き出した現場に敬意を表する企画で、今年は5現場からの成功事例が紹介された。

 

 

  •  冒頭、スイスから来日したピーター・エルマー最高営業責任者が挨拶に立ち「実加工時間の短縮、部品当たりのコスト削減といった工程のパフォーマンス向上を含む生産性向上ばかりか、インダストリー4・0の進展につれて、無人化、省人化、長時間作業の高まりが予測されるなかで、当社はクーラントの状態を確認するためのセンサーシステムを開発している。先般のEMOショーで披露させて頂き、来年以降の市場投入を目指す」と語る一方「我々は、ユーザー様から頂いた声をベースに、工作機械を常設するテックセンターを活用しながら、技術革新を生み出す製品の提供に努めている」との開発のスタンスを明確にした。
  •  2020年以降の各エリアの市況感についても言及があり「アジアパシフィックでは、最大マーケットであるインド市場が目立って減少しているが、東南アジアは、日系ばかりか、ローカル企業の需要に期待したい。欧州では、ドイツが自動車分野で不振だが、逆に全体として航空機需要が堅調。北米は総じて好調で、特にメキシコは、その伸び率に目を見張るものがある」と素描した。
  •  現場報告のトップを切ったのが愛知県・豊田市で電気設備、システム制御、機械加工の3分野で事業を展開する小野電機。
  •  「泡の発生や(油の)腐敗、補充頻度の高さ、手荒れ、仕上げ面の粗さ・・・等の解決に向け、昨年6月からB‐Cool75でトライすることになった。結果、泡や腐敗が減少したばかりか、手荒れもなくなり、使用量については5分の1から10分の1に。面粗度までもがアップした」と言う。
  •  来年で創業100周年を迎える愛知県・春日井市で段ボールをつくる機械を手がけるISOWAでの事例はどうか。
  •  「2年前、バスコ6000に代えてから、以来、切削油の劣化がなく、手荒れがなくなるなど、工場環境が格段に改善し、そして、今『ブラソカットBC35 LF SW』をクリープフィード研削に適用、トライアルしている最中で、冷却性能、焼け発生の改善、加工時間の短縮で、どのような効能が発揮できるか。クーラントの使用量そのものが多いだけに期待している」と語った。
  •  シナジー915を本社工場全体で活用している愛知県・刈谷市で自動車部品の金型や部品加工業を営む稲垣鉄工は、将来的には別工場でも全面的に採用していきたいと言う。
  •  「シナジー915は、透明で視認性が良いばかりか、腐敗もなく、クーラントの交換回数が減った。また、マシニングセンタでの加工では、工具寿命が伸び、寸法精度のバラツキもなくなり、仕上げ面がきれいになった。非の打ち所がない」と絶賛する。
  •  大阪市のユーザー、新幸製作所は、ハステロイやインコネルといった、難削系の素材の扱いが多い。
  •  「高価な材料が支給されていることもあり、NGは論外。ドリルの寿命延長を課題とし、バスコミル10を使用したところ、ドリル寿命が2倍伸び、収益性の改善にも繋がったのは言うまでもなく、ドリルの折損による不良がなくなったことは、何よりもうれしい」ようだ。
  •  工作機械メーカーから見た切削油という観点で登壇した倉敷機械。
  •  「金型加工で安全かつ深穴を安定してできる水溶性の切削油を求めて、シナジー735をテストしてみることに。Φ12ミリ、穴深さ300ミリ50穴の連続加工にトライし、良好な結果を得たばかりか、低発泡性、視認性の良さ等を通じて、加工物の見える化が図られ、監視機能が強化された。また、アルミ素材への変色が少ない」との結果を享受したようだ。
  •  総括で西社長は「日本では今回で3回目の開催となった。クーラントの可能性について、その効果を享受頂いたお客様の生のお声を触れることができ、幸いです。今後とも、トータルバリューが示せるものをお届けしたい」と語った。