三菱マテリアルが中部テクニカルセンターでオープンハウス。ニーズに沿ったデモ加工を実践

三菱マテリアル株式会社

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加工の映像に見入る参加者たち

 

  •  三菱マテリアルは6月7日と8日、中部テクニカルセンター(岐阜県安八郡)において「オープンハウス2019」を開催。180人を超える来場者を前に現在、注力している「自動車・医療・航空機」の切削加工分野における最新技術を披露した。

 

 

  •  中部テクニカルセンターは、ソリューション強化のため、埼玉・東日本テクニカルセンターに続いて、2017年6月、岐阜県安八郡に開設され、センター内には、自動車、医療、航空機、小型加工の各産業の用途に適した最新の設備が常設されている。本展では自動車産業で出番の多いアルミ加工を「FANUC ROBODRILL」、医療産業で求められる小物工具の切削加工を「CITIZEN L20E」、金型などの鋼加工を「OKK VM660R」、航空機分野ではチタン合金加工を「HERMLE」を通じてで、それぞれデモが行われた。
  •  中部テクニカルセンターでは、ユーザーが抱える突発欠陥、摩耗抑制、CT短縮などの問題に対しては「Production Module」を駆使して解決へ。そのほか、課題分析、改善予測、切屑繋がりの問題には「Advantedge」をはじめ、剛性への懸念やワーク変形に対しては「ANSYS」で対応する、ソフト面でも充実した内容となった。  2050年のCO2排出量ゼロに向け、電動車両の開発が進んでいる。エンジン車からHV、PHV、FCV、EVへの変化に伴い、ユニットは小型・軽量化するが、このとき車の技術要素が鍵となる。例えば、パワー半導体。材質はシリコン製より燃費が良く小型のSicが望ましいが、難削材のため成形が難しく、課題となっている。
  •  今はマス・カスタマイゼーション(=個別生産)の時代。フレキシブルな生産ラインで客のニーズに応えなければならない。その一つの手法がロボット・AIの採用である。