試作機4機種出展、2019年から商品化へ。JIMTOF会場はニーズ取り込む場に‐和井田製作所
和井田パース
- 和井田製作所はJIMTОFで試作機4機種を出展、今後の方向性を提示していくとともに、来場者からの意見を取り込み、改良、改善を模索していく計画だ。
- 藤井啓太技術部長によると「JIMTОFは、来場者からのニーズを発掘する場とした。早いものでは、2019年中にリリースできるのでは?」と予想を交えた抱負を語る。
- 藤井部長にヒアリングしながら、試作機4機種について順を追って、紹介していく。
- まずは、APXシリーズの5軸制御モデル「APX‐F50」。従来、できなかった複雑形状加工に対応する複合インサート研削盤で、高機能を追求しながらも、油圧、冷却装置関連をビルトインするなど、コンパクトさが追求されている。
- ジグ研削盤の分野からは「UJG‐35i」が提案される。海外ユーザーを意識して、対話型ソフト「UJG‐Lab」の搭載とCADデータの取り込みにより、操作性を向上させた。「マニュアルレス」を特徴とする。
- リニアモーターストローク制御を掲げるのは、プロファイル研削盤の「SPG‐XL」だ。LED照明を装備し、操作性ばかりか、視認性にも配慮した。
- そして最後は、自動プロファイル研削盤「iPG‐S」。パンチ・ダイのスキルレス加工などを狙い、投影機型からのリプレースを念頭に置く、新規ユーザー発掘の機種にも位置付けている。 「受注においては、その早期解消目指して、工場はフル生産の状態。1日も早い脱却を目指しつつ、その半面、JIMTОFでは、現在の機械に対する不満足な部分の解消を狙って披露していく機会とした」という試作機出展の意図を語る。
- ブースでは、このほか、トムソン刃のチッピング検査装置「TB‐InSPector」、全自動溝入れインサート研削盤「GIG‐202」を出展する。
- 「欧米が好調だが、ベントという選択肢をなくしたユーザーから、当社へのオファーが入るようになってきている。『アガトンだけでは・・・』というニーズであり、使いやすさへの配慮は、その表れでもある」。