今期の設備投資は総額110億円。「受注環境を良くしていく手立て、投資は惜しまない」(石川則男社長)OSG合同賀詞交歓会

オーエスジー株式会社

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「今後も、我々を見守っていただけるように」と銅像制作の意義を語る石川社長

 

  •  OSG全国合同賀詞交歓会が1月15日、OSGアカデミー内のゲストハウス内で開催された。
  •  会に先立って、大沢輝秀会長のアカデミー内に据えられた銅像除幕式が行われ、石川則男社長から「今後も、オーエスジーを見守っていただけるように」との願いを込めてデザイナーの三澤先生に銅像制作を依頼したことが明らかにされ、三澤氏からは「地球から夢を宇宙に、とのイメージで製作に従事した」との説明がなされた。
  •  交歓会で挨拶に立った石川社長は冒頭で前11月期の業績に触れ、売り上げが史上最高の1200億円を突破したほか、営業、経常各利益ともに191億円、親会社に帰属する純利益では139億円となったことを報告した。特に純利益は前期比40%アップに迫る勢いがあったことに触れない訳にはいかないだろう。
  •  「今期の目標は、売り上げ1300億円、営業利益で220億円、純利益で135億円と設定。110億円の設備投資を実施していく」ことに言及するとともに「受注第一主義を今後も貫く。そのための環境を良好にしていくための投資は惜しまない。投資の内訳は国内が60%となる」との熱いメッセージを送った。
  •  代理店を代表して挨拶した山善の長尾雄次社長は「過去最高益を出し、自己資本比率は70%。3月には創立80周年を迎える。今年はドッグイヤーと言われ、7倍のスピード感。チェンジのGをCに変えるとチャンスになる」との祝辞を寄せた。
  •  鏡開きの後、乾杯の発声で、テヅカの三橋社長は「我々、流通業界では、今、後継者問題が横たわる。子供が後を継がない。お父さんが家に帰って、仕事で苦労する話ばかりしているからではないか。難しいことは家では話さず、ゴルフに連れていってもらった話や美味しいものを食べた話など、楽しい話に終始すべき」との子供が後を継ぐための「コツ」を披歴した。
  •  交歓会では、従来以上の明るさに包まれ、創立80周年を祝う会話も、あちこちのテーブルから漏れ聞こえてきた。
  •  中締めで山下機械の山下隆蔵会長は「機械工具業界は、大きな問題は発生しないと思う一方、やはり一寸先は闇だとも考えたい。リーマンショックはその意味で、大きな教訓だった。中部エリアは自動車とともに歩み、発展してきた。創立80周年を迎えられるなか、我々は、今後ともオーエスジーと一体となって生き延びていきたい。世界一の工具メーカーに羽ばたいていかれることを期待している」とエールを送った。
  •  交歓会の最後で大沢伸朗常務は「(大沢)会長が去って、1年以上が経過したが、会長のスピリットは、思い入れのこもった、ここアカデミーの地に宿っている。オーエスジーの良さを変節させず、今後も継続させていきたい」と締めくくった。

 

賀司会を総括する大沢伸朗常務。創立80周年を記念するロゴの紹介も(右)

賀司会を総括する大沢伸朗常務。創立80周年を記念するロゴの紹介も(右)

 

勢いよく鏡開き

勢いよく鏡開き

 

大沢会長の銅像が披露された。右手は「地球」に添えられている

大沢会長の銅像が披露された。右手は「地球」に添えられている