オーエスジー株主総会。元社員逮捕に関連し、監査等委員6人を取締役に選任し、石川社長除き、全員、執行役員に。

オーエスジー株式会社

オーエスジー株式会社

OSG株主総会

 

  •  オーエスジーの株主総会が2月17日、グローバルテクノロジーセンターで開催された。
  •  冒頭のあいさつで石川則男社長は「昨年来、日本の製造業は、裾野が広がり始めた。ロボット、トラック、航空機、スマートフォン、医療・・・いろんな分野で機械加工分野が忙しい」と同社が向き合う産業を概括したうえで「地球会社オーエスジーは不変。日本で鍛えられた技術力で、グローバルネットワークを拡大させながら2020年には売り上げ1500億円を達成していきたい」との意欲を改めて示しつつ「世界33か国に展開しているネット網も活用し、Aブランドを深耕させながら、ソリッド工具でナンバー1を目指す」と結んだ。
  •  また、昨年10月に元社員が事件を起こし、逮捕されたことに関連し「再発防止に努める」として、役員人事で監査等委員6人が取締役に選任され「株主目線で監督していく」ことが承認された。これに伴い、石川代表取締役社長1人を除き、これまでの役員は執行役員として、業務を継続することになった。
  •  株主総会終了後の懇親会では、韓国、ブラジル、ドイツ・スイス等の市況報告がなされた。
  •  韓国は半導体関連の伸びが著しく、「生産性向上が第一」とし、ブラジルはエンブラエルに代表される航空機部門、自動車分野の成長に対応した「用途別プレミアムタップへの生産移行、エンドミル・ドリルではハイスから超硬への移管」を計画。さらにドイツでは「日本の工具メーカー初の自動車工業会の品質認証システムを取得」、スイスでは「工具販売が50%、残りは治具関連の製造に従事している」ことなどが報告された。