主軸固定型の新製品を提案‐スター精密が領域拡大見据えリリースする「SK‐51type」。ソフトも注目

スター精密株式会社

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スター精密_カタログ表紙

 

  • 3月~8月という半期は依然として高水準の受注・販売を継続しているというスター精密。広報担当者は「とは言え、基幹部材の手当ては、依然厳しく、在庫や発注の前倒し等で何とか凌いだ形。下期の作り込みの困難さが予想できる」厳しい側面も見据えている。
  •  JIMTОFでの見どころは、何と言っても、今後の事業領域の拡大を見据えた主軸固定型の旋盤のリリースにある。
  •  「その名は『SK‐51type A/D』という2機種。2スピンドルにAは2タレット、Dは3タレットで構成。特にDタイプは、B軸が旋回する機能を備え、正面、背面ともに5軸制御加工ができる点を強調していきたい。被削材の可能性の広がりを意識した内容だ。JIMTОFの場をマーケティングにも活用していき、来夏からの受注開始に繋げていきたい」と語る。
  •  スター精密でも、主軸固定型を投入した事例(SG‐42)はあったが「先行する各社の機械では、ご満足いただけない、ユーザーの現場で問題になっているケースに対し、解決へのヒントになるよう、提案していきたい。掲げるテーマは『径51クラスの棒材加工機に革新を』。是非、ご期待頂きたい」。
  •  また、新機種という点で、見逃せないのは、スイス型自動旋盤の「SR‐38J」。
  •  「複合加工の基本性能を追求して誕生した。大径ワークの複合加工における必要な機能を絞り込んで、多様な加工ニーズへの拡張性を備えたマシンに位置付けられる」。
  •  このほか「SR‐32JⅡtypeB、SR‐20JⅡtypeB、SB‐20RJⅡtype G」が出展、披露され、合計6機種の機械が展示されることになる。
  •  加工工数や工具交換時間など、機械の稼働監視を利用している既存ユーザーを特に意識したソフト「SMООSS‐i(スムース‐アイ)」の発表も、要チェックになるだろう。
  •  「LANで接続された複数の機械の状態をリアルタイムでチェックでき、稼働率の改善、生産性向上をサポートしていく。Webアプリのためパソコンはもちろん、スマートフォン、タブレットで何度でも使用可能だ」。
  •  ブースでは、出展機械同士を繋いで「擬似工場」を演出。リアルな現場を再現していく場にもなる。