7月から9期に突入するツールドインターナショナル。今期の売り上げは大台突破へ

ツールドインターナショナル株式会社

ツールドインターナショナル株式会社

来場者からの質問に熱心に答える鈴木マネージャー

 

  •  2010年の創業以来、切削工具を主体とする輸入販売で、一貫して国内のものづくりを支援、強化を図っているツールドインターナショナル。
  •  4月半ば、名古屋で開催中の機械要素技術展に出展していたブースに顔を出し、大藪誠社長に面談。6月に「締め」を迎える、第8期に当たる今期の売り上げは、前期比10%強の売り上げを見込み、大台を突破していくのは確実である。
  •  「このほど名古屋営業所を開設し、東京本社、大阪営業所と合わせ、市場を深掘りしていく体制が整った。スタッフ数も20人近くまで拡大した。7leaders(セブンリーダーズ)、Nine9(ナインナイン)、TiroTool(チロツール)といった取り扱い商材の認知度も上がってきて、たとえば、展示会で『あの人が言っていた、あれ?』なんて言う、来場者同士の会話も聞こえてくるようになってきた」そうだ。
  •  あれ?‐解きほぐしていけば、工程集約や切粉処理の改善、サイクルタイム短縮などで実績を積み重ねている、市場投入から2年以上が経過したNCヘリックスドリル(Nine9製)を名指しできるだろう。
  •  「当社は、従来、日本市場になかった商材に着目し、現場にイノベーションを提案していく一方、不等分割・不等リードのエンドミルを手に入れやすい価格で、という思いで市場浸透を狙う、7leadersのようなものもある。さらにレーザーによるブレーカ加工技術の先駆けとも言える、TiroToolがラインナップするPCD/CVD‐D工具についても、ファンが広がりつつある」。
  •  ニッチながらも、革新をもたらすことを旨とする大藪社長。今秋からは、スカイヴィング加工の新提案を計画しており「JIMTОF前後からアピールに努めていければと考えている」。
  •  トピックスになるが、台湾の7leadersの新社屋・工場は「当社で言えば、来期中(2019年6月まで)」に完成し、移転する運びとなる。ワルターやロロマティックなどの工具研削盤をマルチオーダーしており、設備台数では国内ナンバー1になるそうだ。
  •  「今回の名古屋機械要素展しかり、11月に控えるJIMTOFしかり、展示会などで当社の製品を知っていただいたお客様に対し、いかにしっかりとフォロー、アプローチをしていけるかが課題。拠点、人数の確保、認知度向上といった状況に甘んじることなく特色あるツールを今後も確保し、国内市場で広げていきたい。どんな時でも、現状に満足しない姿勢が大切だと思う」。

 

日本市場になかった切削工具の提案にツールドインターナショナルは特化して提案する

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