タイガーテックゴールドなど新製品多数リリース。良い感触得たワルターブース

ワルタージャパン株式会社

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来場者で賑わうワルタージャパンのブース

 

ワルタージャパン新製品発表会「ワルタージャパンロードショー2016」が11月19日ホテルサンルート有明で開催された。

 

はじめに、ワルターアジアパシフィック統括責任者・ワルタージャパン代表取締役キム・サイデルマン氏が登壇。ロードショーの目的について、「お客様のニーズから学ぶ、ワルターをより深く知って頂く、革新的な新製品を披露する」と述べた。

また、デジタル化が進展する中で、同社としてはツール自体が情報を発信するスマートツールの実現を目指すことに言及。そして、「日本のマーケットは世界の金属加工マーケットにおいて最重要市場の一つ。日本の顧客は要求が最も厳しく、かつダイナミックなマーケットである。ワルターは引き続き日本市場に投資し、日本においてコンピテンス・経験及び信用を築くために努力する」と、結んだ。

つぎに、ワルターアジアパシフィック・シニアアプリケーションエンジニアのカルロス・マーゴン氏が「ターボチャージャーの加工実例」を紹介。16の加工工程のうち加工コストが高いVベルト部の加工、正面フライス仕上げ加工、タップ加工について、ワルター製品を使った加工結果が示された。

そして、「ターボチャージャーは、当社において戦略コンポーネントであり、重要なテクノロジー開発を行っている。ワルターのノウハウとコンピテンスにより、ユーザーに保証付きCPP(Cost Per Part)・サイクルタイムを伴うターボチャージャーの完全な加工ソリューションを提供できる」と、述べた。

ワルターアジアパシフィック・マーケティング本部長ファン・スン氏からは、最新イノベーション工具として、「タイガーテック・ゴールド」とチップ式ねじ切りカッター「T2711/T2712」が紹介された。

タイガーテック・ゴールドは、ワルターの超低圧CVDコーティング法による高いアルミニウム含有量(85%)、硬質、圧縮応力という特長を有する。これにより、より長い工具寿命、高いプロセス信頼性、生産性向上に寄与する。また、ゴールド色のチップ表面は摩耗の視認を容易にする。

チップ式ねじ切りカッター「T2711/T2712」は、M24以上の大径、切削・転造タップと同様の加工時間、静かな加工、高いプロセス信頼性、良好なねじ品質、高い工具寿命と低い工具コスト、切削タップと比較して工具コスト60~90%削減という特長を持つ。

JIMTOF会場でアテンドするファン・スン本部長に新製品に対する来場者の反応を伺うと、「良い感触を得た」と、好評のようだ。新製品のチップ式ねじ切りカッター開発の経緯について、「客先から、加工時間、品質面で従来のチップ式ねじ切りカッターに満足していないという話があり、2年の歳月をかけて開発した」。チップ式にしたのも顧客からの「経済的」という意見を取り入れたそうだ。

 

最後に、ワルターAG・航空宇宙産業コンポーネントマネージャーのジム・デール氏が「航空宇宙産業ソリューション」を紹介。今後20年間で見込まれる民間航空機需要が36000機であること示し、今の製造リソースを有効活用する革新的な加工ソリューションの必要性を強調。そのうえで、ワルターは航空宇宙産業にカスタマイズされたプロセス志向ソリューションを提供すると訴えた。

そして、チタン構造部品、アルミニウム構造部品、A2050構造部品、A70XX構造部品、エンジン部品、ランディングギア部品等、各部品別に最適な工具の紹介が行われた。

 

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キム・サイデルマン社長

 

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タイガーテック・ゴールド

 

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チップ式ねじ切りカッター「T2711/T2712」