新製品12アイテムをすべて披露-三洋工具

三洋工具株式会社

三洋工具株式会社

ブースを背に記念撮影に応じてくれた岡村良明営業技術課長

 

三洋工具ブースにお邪魔し、工具開発の中心メンバー、岡村良明営業技術課長に、最近のユーザーニーズ製品への具体化について、来場者の「声」を交え、紙面化を試みた。

 

 

岡村課長は「このブースに足を運べば、何かしら、新しいものが見つかる、そんな声が聞こえてくるようになってきた。今回、当社の新製品12アイテム、すべて披露させて頂いた。アルミ系、鉄系、鋳鉄系、SUS系といった、各被削材別に対応したドリルやバリレスドリルなどのオンパレードとなっている」と語る。

ドリル加工で、バリ発生を抑制する工夫は、半ば宿命的と言っていいだろうか。

「公差穴、裏、抜け・・・バリの発生個所は、さまざま。10月にリリースしたBL‐HFDは、アルミの被削材に対するバリレス対応ドリルだが、フィールドテストを1年以上かけて実施。抜けバリへの対応で苦慮してきたが、改良を重ねるなかで、形になっていき、大手自動車部品メーカーで、採用をみるまでになった」そうだ。

現在は、今回発表した鉄系バリレスドリルも好評につきフィールドテスト中とのこと、バリレスドリルの横展開が期待される。

三洋工具は、長らくOEM、特殊対応で、実績を積み上げてきた。が、ここ10年間で、「HFD」「OS」という標準ドリルを核に、段付き、オイル穴付き、超ロングなど、バリエーションが豊富になり、流通機構を活用した販売法も定着、拡大してきている。

「直需と流通合わせて、国内市場に7~8割、海外で2~3割が出ている。しかしながら国内から海外にもたらされるケースが多く、最終消費地で見れば半々になる」そうだ。

「ブースに来場頂いた方とのアポ取りはすべて準備した。JIMTOF後、早速、訪問し、シーズ、ニーズを発掘している」。

岡村課長のスピード感には定評があるはずだ。