YBMVi40はバージョンⅡからⅢにアップ 傾斜軸にもDDモータ、機械設置面積20%削減も 安田工業

安田工業株式会社

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髙橋販売促進部長

  •  出展しないと言う選択肢はない‐との判断で、安田工業は「オンラインJIMTOF」に参加することにしたそうだ。
  •  髙橋販売促進部長は「コロナ禍のもと、敬遠されがちな訪問に際しての『ネタ』としても、オンラインJIMTOF参加をアピール。現場のソリューションを意識した、中心となる動画は、若いスタッフが中心になって、5本準備させて頂いている」。
  •  この機械で何ができるか、テーマで分けると3機種・3本、工具の刃先のプロファイル計測および工具の振れ調整、そして会社紹介から成る「5本立て」だ。
  •  工作機械は「YBMVi40VerⅢ」と「YMC650」の2機種。
  •  「Vi40は、バージョンⅡからⅢへと機能アップさせた。回転軸ばかりか、傾斜軸にもDDモータを採用したことで、バックラッシがなく、ワーク形状の複雑化にも対応して面粗度向上をさらに促している。機械の設置スペースにも配慮し、奥行きで20%削減というのもアピールポイントだ」。
  •  「YMCは、海外では430が主流なのに対し、国内で導入が増えてきているのが650。HSK‐E32とE40スピンドルの比較で、加工時間が従来比半減となる動画を用意させていただく。ATCの本数も24本から102本と大幅に拡張させ、自動化に対応している」。
  •  3D造形ソリューションを提供していくのが「Labonos」。 3Dモデルデータを用意するだけで、面倒な作業はすべて「お任せあれ」とのこと。試作・開発ばかりか、製造にも新たなソリューション提供していく。
  •  工具の刃先のプロファイル(形状)計測を機内で自動化し、摩耗状況を数値で可視化する一方、加工回転数で工具の振れを計測し、主軸に掴みなおして振れの量が一番小さくなる位相を自動選択する「技術」も要チェックだろうか。
  •  営業面での状況について髙橋部長は「受注ベースでは、国内が自動車向けの金型需要を取り込み、善戦しているものの、昨年に比べ欧米市場が悪い。中国は横ばい」と素描しつつ「厳しいと言われる航空機産業における当社のシェアは大きくない。それだけに影響もあまりないが、長期計画で見ていくと、需要が戻って来ると思う」。
  •  Web立ち合い・打ち合わせ・操作説明・・・と訪問を減らしていく試みを実践する一方で「台湾や韓国など海外訪問も検討し始めている。現地ディーラーのエンドユーザーへの対応能力の高まりにも、さらに期待が持てるようになってきている」。
  •  髙橋部長から最後に出た言葉が「Go to カスタマーキャンぺーン」。リアルな客先訪問で機械精度を出すためのノウハウのアピールだ。安田工業のアナログとデジタルの新たな「交差点」を期待したい。