知名度アップにフル活用するGESAC Japan。中国本社からもアジアエリアスタッフ来日。

日本金鷺硬質合金株式会社

日本金鷺硬質合金株式会社

張副社長(左)と須田営業課長代理

GESAC Japanの張副社長、須田営業課長代理を訪ね、JIMTOFでのアピールポイントについて取材した。

 張副社長は「GESAC Japanとしては初参加となる。中国本社からは、アジアエリアの超硬丸棒関連のスタッフも来日し、日本のお客様と直接、膝を交えて弊社への要望を聞いていく機会にしてきたいと考えている」と語る。
 GESAC Japanが2018年に設立されてから5年目を迎えた。直近ではコロナ禍における移動の制約など、他社同様、十分な活動には至っていない。リアルなJIMTOFを待ち望んでいたのも当然だろう。
 「出展の意義は、やはりブランド名を浸透させていくことにある。中国本社は、安定供給を第一に掲げ、鉱山→原材料→素材という一貫体制を敷く。問題が発生しても、何が原因なのか、究明することが容易だ」とのグループ力に言及しつつ「この5年間の日本での活動において、まだまだ、限定的ではあるが、(ユーザーからは)親会社がしっかりしているとの認識を持って頂き、超硬丸棒素材の品質の安定性についても評価と信頼を得られるようになってきた。JIMTOFでは、より多くの方に弊社を知って頂ければと思っている」。
 GESACは世界最大のタングステン鉱山を有する中国国営のXTCグループの傘下にあることを改めて記しておこう。
個々のアピールでは「円筒研磨や段研などのサービスを提供していくことも訴えていきたい。φ20ミリ以上の、スパイラル形状の特殊もの製造も可能だ」(須田営業課長代理)と言う点も無視できない。
納期対応と言う点では「日本に在庫がある場合、当日、出荷となり、日本にない場合で中国に在庫があれば1~2週間、在庫がない場合は1カ月~2カ月」という目安が提示された。
最近の話題では、中国本社で、超硬丸棒素材に特化した新工場が完成し、稼働スタートさせたことが挙げられる。
「従来工場の4倍の広さを擁する40万㎡。焼結能力で見れば年産6000トンから8000トンへとステップアップする。新材種の開発も積極的に行っており、この点でもJIMTOFで日本のニーズを汲み取っていければと思っている」。
品質の裏付けを伴った価格メリットを享受して頂きたいと須田営業課長代理は付け加えつつ「小ロット、高品質、多品種が日本市場では必ず、求められる。JIMTOFでは、幅広くヒアリングしていければ」との期待を込めた。