ワーク計測ハンドをJIMTOF に参考出展した松本機械工業。ますます広がる自動化エリア。

松本機械工業の自動段取替オールインワンシステム「Ｓｍａｒｔ　Ｔｅｒｒａｃｅ　ＡＩＯ」（以下、ＡＩＯ）が深化を遂げていると聞き、ＪＩＭＴＯＦブースにお邪魔した。
　桑本営業部長は「市場の自動化ニーズへの対応として、測定までを視野に入れ、今回のＪＩＭＴＯＦでは、ワーク計測ハンドを参考出品。製品化へ向けてご意見をお聞きする場とした。今後、ガントリーローダハンドでの採用も視野に入れてさらに研究開発を深めていく考えだ」と語る。
　ワーク計測ハンドの開発の背景には、複数に及ぶ外径を測定し、ＯＫ、ＮＧを判定していくことで「寝ている間に１個の良品を生み出していく」ことにある。
　「ＡＩＯへの引き合いが増え、受注実績にも繋がってくるなか、測定までの自動化を追求していきたい。ＱＪＣ（クイックジョーチェンジ）チャックにワーク計測ハンド、爪交換ハンドの３製品をセットで販売することになる」。
　また、平置きストッカー、傾斜ストッカーをラインナップしたモデルも登場し、ＡＩＯへの選択の幅を広げているのも要チェックだろう。
　ロボットもファナックばかりか、安川電機にも対応できるようになったこと、可搬重量を１０キロ、１２キロ、１６キロ、３５キロ、７０キロとバリエーションを広げたことも記憶に新しい。
より安全、安心できるＲＯＢＯ-ＱＪＣチャック自動化を推進へ
　今回のＪＩＭＴＯＦの各ブースでも、自動化を前提とする各種製品の出展が目立ったように思う。
　「ＪＩＭＴＯＦ会期中、協働ロボット採用の声が増えてきていることを実感した。弊社も検討を視野に入れたい。また、ＲＯＢＯ‐ＱＪＣチャック自動化の安全、安心面で、より強化し、変種変量生産における生産性アップに、お客様が喜んで採用して頂けるよう進化し続けていきたい」。