オーエム・長岡工場見学会。太陽工機、倉敷機械との同時共同開催。各社ともに予想以上の動員に。

株式会社オーエム製作所

株式会社オーエム製作所

個別の細やかな質問にも対応した

 

  •  太陽工機、倉敷機械、そしてオーエム製作所の3社が「揃い踏み」して7月12、13の両日、開催された今回の工場見学会には、一様に多くのユーザーが足を運んだ。
  •  佐脇オーエム製作所社長は、冒頭で、西日本豪雨で被災した人々へのお見舞いの言葉を寄せ、一日も早い復興を祈念。見学会については「3社による共同開催は初の試み。歴史を紐解けば、明治21年に石油がこの地で出るとの話が飛び交い、東山油田でヒット。長岡で掘削機や鋳造所が作られていく、これがきっかけで当社や倉敷機械、旧新潟鉄工、ツガミが集まることに。太陽工機はツガミに勤務していた人が独立、創業した企業」との歴史的脈絡の中に3社を据え、今日的意義を噛み締めた。
  •  また、見学に先立ち、中村技術・開発部長は「当社は1920年の創業で、来年には70周年を迎える。長岡工場では立旋盤を製造し、今回の見学会では『VT7‐1600i』とミーリング機能が付加された『VT7‐1600Mi』の両上位機種を中心にご覧いただく」との概略に続き「刃先摩耗量の計測や誤セットを回避するチップノーズR判別装置をはじめ、切粉の切断、チップの長寿命化、刃先温度の抑制に繋がる超高圧クーラントの採用、さらに無人稼働時間が大幅に増えたと好評を頂いている切粉検知システムなど、付帯設備にも創意工夫を盛り込んだ」点も強調された。
  •  見学会には、両日合わせて440人が来場。数多くのユーザーが顔を見せ「同日開催のメリットが発揮できた」とオーエム製作所では総括した。
  •  現在の市況について、同社の営業・広報スタッフは「国内は航空機、建機、射出成型機各分野からの需要が底堅く、中国では、風力発電に関わるハイクラスな企業からのニーズの発生、さらにアメリカでは、日本製(オーエム製)の良さをどこまで理解していただけるか、今後、カギを握ってくる」と素描してくれた。

 

オーエム製作所の信念が掲げられている

オーエム製作所の信念が掲げられている

 

恒温ルームのセットも素早く行え、ユーザーからのサンプル加工や試削りなどに対応する

恒温ルームのセットも素早く行え、ユーザーからのサンプル加工や試削りなどに対応する

 

来場者を前に挨拶する佐脇社長

来場者を前に挨拶する佐脇社長