月次で対前年比2桁近い伸びを記録。JIMTOFでは、キーシード、Oリング各カッタの新製品披露へ(大洋ツール)

株式会社大洋ツール

株式会社大洋ツール

高萩敦之大洋ツール社長

 

  •  欧州は自動化が日本よりも進んでいると感じた‐大洋ツールの高萩社長は、機械工具工業会のツアーに参加し、初となったEMOショーでの見聞をはじめ、セラティジット・オーストリア工場やDMGMORIフロンテン工場を視察した感想を述べる。
  •  「特に超硬素材の工場現場は初訪問だったので、セラティジットで、押し出しや成形の技術を目の当たりにできたことは意義深い」。
  •  EMO会場では、国内の工具メーカーや工具研削盤メーカー、海外の工作機械メーカーの各ブースに足を運んだ。
  •  「脱着を含め、ロボットやローダの使い方を通じて、残業は基本的にしないといった働き方の違い、限られた時間内での効率の上げ方等、当社も来年度の設備投資のキーとなる自動化への対応の参考にしていきたいと思った」。
  •  旋盤、円筒研等の設備投資を念頭に置いているそうで「今年1年で何とか、その『原資』を確保した。月次は常に対前年を上回り、2桁近い伸び率で推移。製品では、キーシードカッタの寸法拡大、品種の充実で着実に売り上げを伸ばし、伸び率ではOリング溝加工用のカッタが群を抜く。トータルに見ると、前工程で集約できたことが売り上げアップに繋がった。来年度はさらにブラッシュアップしていく」。
  •  陣容では、ベテランの引退があったが、逆に若いスタッフの奮起を促したようで、結果として「現場力」アップを導き出した。
  •  「来年はJIMTOFイヤー。キーシードカッタでは、ワシ刃型の拡大と他社にない、刃幅の薄いタイプ、0.4以下の規格化を目指す。また、Oリング溝加工用カッタの新製品を披露していきたい」との抱負を語った。