宇都宮製作所が「一筆書きネガランド(ホーニング)」を提案。時間短縮、品質向上に寄与

株式会社宇都宮製作所

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連続ネガランド

 

  •  宇都宮製作所は、自動機の「TGR‐016Hi」を出展し「一筆書きネガランド(ホーニング)」を提案していくと言う。
  •  宇都宮崇寛営業本部長は「ドリルのR部分と切れ刃部分を連続して加工する(一筆書きする)ことで、従来、課題であった形状出しのトライ&エラーの回数を減らすことができ、トータルの加工時間の短縮にも貢献できる。また品質面での向上も期待できる」と、そのメリットを強調し、ネガランドの「進化」を問い、理解を得ていく展示会として活用していく考えだ。
  •  「来場者は基本的に研削のプロ。他の展示会にはない、中身の濃さが期待できるだけに、より、突っ込んだ意見交換を楽しみにしている」。
  •  宇都宮製作所の工具研削盤の今期の需要の特徴として、工具研削盤の自動機ニーズが半分近くを占めるまでになり、今後も、増え続けていくことが予想されると言う。
  •  「受注ベースで前期比約10%の伸びを示している。内訳を見れば、エンドユーザーからの案件が一挙に高まってきた、その半面、再研磨メーカーの受注比率が少なくなった。その大きな理由のひとつは、オペレーターのマンパワーの限界や現場の設置スペース上の問題が直接、関係している。また、ユーザー側からは、仕事量の拡大に伴って、ソフトウエアに慣れ親しんでいる『先輩』に、その教えを乞う時間を割いてもらうことが困難との事情によって、プログラミングのサポート依頼が増えてきた」。
  •  昨年からサービス要員を充実させ、メカ的な対応への評価を得るようになってきた。が、次の段階として、ソフトウエア面でのサービスフォローが迫られている現実がある。
  •  「ソフトウエアに対する問い合わせが多くなり、サービスの強化として、初心者を対象としたスクール開講を検討している。できれば来期の早い段階で、充実した『教本』とともに、複数回の実施を視野に入れ、具体化させていければと思う」。
  •  繰り返しになるが、自動車や建機などのエンドユーザー分野で実績が積み上がってきた。
  •  「その意味でも、来期は今期20%を占めるまでに拡大してきている海外、特に中国やタイなどの日系メーカーからの需要発掘にも注力していきたいと思う」。

 

昨年のJIMTОFでは「宇都宮で何ができるか」に注力。(写真は田中開発部長)

昨年のJIMTОFでは「宇都宮で何ができるか」に注力。(写真は田中開発部長)