日新ダイヤモンドのトップが交代—河辺氏から神谷氏へ 河辺氏在職6年間で5億円弱から8億円超え達成
神谷新社長
- 「6年間、やりたいことをやってきた。悔いはない」‐。 59歳で着任し、このほど社長を退任し顧問となった河辺氏の言葉だ。
- 社長就任以来、一貫して増収増益を継続し、前期は売り上げ目標8億円に対し8億2200万円と言う実績を残した。引き継いだ時点が4億9000万円と言うから、躍進のほどが窺い知れよう。
- 「パート含め40人体制という規模の点でも、戦略が立てやすく、成果に繋がったことに満足している」と言う。
- いかに生産性を上げていくか。製造面で追求してきたのは、この1点だが、常に設備投資を先行させ、人が介在しなくとも夜間運転など、効率化の手を緩めず、前期も2億円以上の投資がなされた。しかも無借金を達成している。
- 「営業面では、『弱者の市場』に打って出た。工具メーカーがあまり訪問しない、言わば、競争に晒されにくく、利益面でも確保できる道を重視した。それだけに力量が問われるが、顧客と膝を交え、何に困っているか、丁寧に要望を聞き出し、回答する、その積み重ねを大切にするよう、配慮してきたつもりだ」。
- 新規顧客を増やすことを常に念頭に置いてきた、その努力抜きには今の日新ダイヤモンドを語ることはできないだろう。
- 神谷新社長は、長年にわたって、アメリカで仕事に取組み、本社に戻ってからも海外関連で手腕を発揮してきた。
- 「新社長には、当面、1年間は現在の流れを踏襲して欲しいと要望した。その後は、あなたの判断にお任せしたい、と」。
- 退職後は、凄腕のゴルフに加え、合気道もやってみたいそうだ。
- 「嫁さんとの旅行にも付き合って行ければね」そう言って、河辺氏は笑った。
河辺前社長(顧問)