石川工具研磨製作所が超硬ドリルの再研磨に特化してアピール。ホーニングのCNC化実現するメリット浸透に腐心

株式会社 石川工具研磨製作所

株式会社 石川工具研磨製作所

石川直明社長

 

  •  石川工具研磨製作所は、超硬ドリルの再研磨に特化したアピールを展開する。
  •  「静岡の地場のプライベートショーには従来から出展しているが、全国レベルの展示会では初の出展となる。超硬ドリルのホーニングのCNC化を実現させている強みを浸透させながら、品質保証の点でも、安心と信頼を得られるよう努めていきたい」と石川直明社長は語る。
  •  特化した展示会だけに、出展者同士の交流の場としても期待している、との思いもあるようだ。
  •  再研磨技術に関して、工具製造と同じプロセスを踏むことで、再研磨工具でも新品同様の長寿命を実現している点は、やはり押さえておきたい。
  •  石川工具研磨製作所は、新規顧客獲得拡大も寄与して、昨年も2桁近い伸びを記録した。
  •  「円筒研磨の設備も年末にプラスして3月にも、もう1台、現場に導入していく。製造工具の分野の設備増強は、需要に応じて、加工機・測定機ともに前向きに検討していきたい」。
  •  工具の再研磨メーカーは、今や、再研磨に留まらない、サービスの展開に腐心している。同社は日本でも先陣を切る企業として、その呼び声は高い。
  •  「昨年は、新人10人を採用して、70人体制となった。社内の新年会でも触れたが、社内教育の徹底を掲げた。問題点というのは、人と人が関わり合う中で、解決、解消への道筋が見えてくるからで、この点でも、社内教育というのは、原点と考える。市況そのものは読みづらいが、2019年は、災害事故ゼロ、不良の改善を掲げて、その推進を図っていく中で、売り上げを伸ばしていきたいと考えている」。
  •  不良の改善という点で付け加えると、社内の合格基準をさらにシビアにしていき、顧客満足度アップを図る狙いがある。
  •  また、社内教育に関して、石川社長は「管理職による月の会議で、外部の講師を招いての勉強会や役員を集め外部勉強会を定期的に実施し、不良への対処、人の動かし方、売り上げの伸ばし方、変動費への対応・・・今更だが、当たり前のことを改めてイチから見直ししている」。
  •  ホームページをリニューアルし、求人の目的や、仕事内容の詳細な紹介、若い社長自ら直接、メッセージを寄せるなど、「仕事集め、人集め」に注力している。

 

  •  最後に、海外展開しているベトナムの状況について。
  •  「市場としては、仕事量拡大が見込める。が、人をどう確保し、どのように動いてもらい、ニーズを喚起するか、需要を取り込むか。仕事は常に人とセットなのは、国内外を問わない」。
  •  ベトナム人技能実習生も6期を数え、本社工場の現場では9人が汗を流している。