5軸横形マシニングセンタ「a800Z」販売スタート。将来的な拡張性にも配慮(牧野フライス製作所) 出荷開始は9月から

株式会社牧野フライス製作所

株式会社牧野フライス製作所

a800Z機械外観

  •  牧野フライス製作所は、デジタル社会の到来に伴う半導体/電子機器などに関連する産業拡大をも見据え、5軸制御横形マシニングセンタ「a800Z」を開発、販売に踏み切った。
  •  開発に当たっては「生産性の追求」と「経済性/環境への配慮」といった両立の難しいポイントを特長として織り込んでいる。
  •  生産性の追求では「テーブル構造は、重心を傾斜軸に近づけることで、軸動作に伴うイナーシャ(慣性)を徹底的に低減し、無駄のない高速動作を実現させた」ほか、切削能力の点で「5軸加工機では犠牲になりがちな加工能力を、堅牢な機械構造と高剛性なB/C軸テーブルを採用することで解消」した。
  •  一方、経済性/環境への配慮の点では「切り屑溜まりゼロへの挑戦として、加工場所の内壁をステンレス化し、かつ、垂直な形にすることで、クーラントやエアに頼ることなく排出させることに成功。エネルギー削減にも、寄与していく」。
  •  さらに将来的な拡張性という点で「加工内容や量的変化へ対応できるよう、拡張性を伴った設計対応を可能にした。言わば、仕様、機能の再構築可能な機械づくりを意識した」と言う。  出荷開始時期は9月からで、年間販売計画は60台、価格は8500万円(消費税別)となっている。