THK・TAIWANが創立30周年迎える。需要の陰り一段落、飛躍の年に

THK株式会社

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台湾初出展となった「BSM4020」

 

  •  TIMTOSに出展していた「THK TAIWAN」ブースを訪問、脇田総経理にこの間の動きの特徴と会場での反応を聞いてみた。
  •  「当社の顧客は、工作機械関連で6割、半導体・液晶装置関連で4割に大別できる。双方ともにローカル企業の比重が圧倒的で、昨年は第3四半期まで好調に推移し、それ以降は、中国需要の影響が大きく作用し、下降局面に突入した」そうだが「2019年に入ってからは、(下落が)ある程度落ち着いてきている」のが現状のようだ。
  •  台湾の工作機械メーカーのレベルアップが図られるなか「精度を考慮すると『THK』という評価を頂き、供給量が増えてきている」。
  •  一方、半導体については「当社の顧客の多くは、装置そのものではなく、周辺の搬送関連の仕事をされている。ウエハーを製造するユーザーへの納入が中心になる」と言う。
  •  このほか、新規分野で、免震関連の需要を喚起し、日本同様に着実に伸ばしているのは、興味を引く。
  •  今年は「THK TAIWAN」が設立され、節目の30周年を迎えた。
  •  「おかげさまで、現状では、40人を超えるスタッフを抱えるまでになった。需要の陰りも一段落し、2019年は更なる飛躍の年にしたいと考えている。今回、出展に当たっては、新設された南港2号館に16コマと、過去最大規模で臨み、ブースへと誘う『モニュメント的な』役割として、大型のクロスローラーリングを配置。来場者の関心を刺激した」。
  •  数多く新製品が出品されたが、台湾初展示となった工作機械用ボールねじ「BSM形」を取り上げたい。
  •  「新ボール循環方式により、更なる高速化を実現させた(DN値130000→170000)。装置の高速化や、寿命の点でも、従来比1・7倍と大幅に向上させ、さらにオフセット予圧方式を採用しているため、ナット全長がコンパクトでストロークの確保にも貢献する」点をアピールポイントに据えた。
  •  TIMTОSを終えて脇田総経理は「前半は、新設された南港2号館の4階の認知度が低く、ブースへの来場者が少なかったが、後半にかけて多数の方々にご来場頂き、全体としては良い展示会であったと思う」と総括した。

 

集客のモニュメントともなったクロスローラーリング

集客のモニュメントともなったクロスローラーリング

 

新製品のLMガイドも多数出展

新製品のLMガイドも多数出展