YKTの「ロロマティック事情」・・・際立つマルチオーダー「5台、6台」に新たな変化

YKT株式会社

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井本社長は、ロロマティックの過去最高の受注を予測する

 

  •  今回のグラインドテック開催に合わせ、YKTは30名での大型ツアーを企画した。これは、日本の工具メーカーを中心とする顧客からの需要の高さが反映されているのではないか。ロロマティック社ブースにYKTの井元社長を訪ね、近況を取材した。

 

 

  • 「工具メーカー各社が設備増強へと動いているのは事実。当社は、ロロマティック社に対し、現時点で60台の機械を確保しているものの、需要は、遥かに上回っている状況にある」と高水準に推移している受注状況に触れながら「リピーターが多い。しかも、5台、6台といったマルチオーダーが増えてきている。これまでにない、変化の表われだ」と、受注内容の特徴を語る。
  •  ロロマティック社自体、過去最高の受注状況にあると言う。作りこみが気になるところだが、生産能力では年産およそ800台と、世界でもトップクラスを誇る。
  •  「中心となる機種は、工具研削盤629XSのホイールチェンジャー付きとなる629XW。回転制御研削スピンドルの加工安定性と研削能力への評価が高い。また、NP5、NP3といった段研への引き合いも昨年から高まってきた。パンチ用の需要も相当ある」。
  •  ロロマティックの台数ベースの実績では、今期は過去最高を記録する可能性が高い。特に工具ブランク製造用として注目を集めているのがNP3。粗砥石・仕上げ砥石ステーションを搭載し、低価格設定となっており、工具ブランク製造のスタンダード機になりそうだ。
  •  ブースでは、新製品となる最大研削径32ミリまで対応の「830XW」を出展。リニアモータと静圧スライドの組み合わせが加工精度と面粗さ、そして連続加工の安定性をもたらす。
  •  ここで井元社長に、ロロマティック以外の他の商材について尋ねてみた。
  •  好調という括りで見れば、オージーピー社のスマートスコープシリーズ、ユーロテック社のシャンク工具専用顕微鏡が挙げられるそうだ。
  •  さらに電子業界では実装機に押し寄せる高い購買意欲から、その販路拡大が見込まれる。
  •  「50台、100台単位での設備検討、EV化、自動化・ロボット化のみならず、ニーズの変化への対応をどのように進めていくか。チーム力だけでなく、一人ひとりの能力をいかに上げていくか。チャンスとともに課題がある」。
  •  ものづくりを支える専門商社であるYKTは、国内で100人、海外で50人のスタッフが勤務し、グローバルビジネスの機会も増えている。

 

ロロマティック社のブース

ロロマティック社のブース

 

新製品830XWが披露された

新製品830XWが披露された