中村社長体制5年経過したトランザーフィルター。5年間で34事業所に納入実績

トランザーフィルター日本株式会社

トランザーフィルター日本株式会社

中村社長

  •  コロナウイルスの感染拡大の影響で「アメリカからの、ろ過機の出荷がいつ、回復するか。現時点での最大の関心事はここにある」と中村社長は言う。
  •  3月半ばにイリノイ州から在宅指示が出され、スタッフが出社できない状態となった。航空運賃は3~4倍高騰しているそうだ。
  •  「2019年は、研削盤各社の納期が、当社の納入のタイミングに直接影響し、本来であれば年内に売上げの立つ大型案件を含む複数案件の納入が20年度にずれ込むという事態も発生。最終的に厳しい決算を余儀なくされる結果になった」と言う。
  •  景況は昨夏以降厳しくなり始めたが、昨秋には米中対立の緩和の兆しが見え始め、期待を抱いた時期もあったが、2020年に入り、世界的なコロナウイルス感染拡大で、先が見えなくなっている。

 

  •   ところで、中村社長が、トランザーフィルター日本の責任者になって、すでに5年が経過している。
  •  「2015年から関わり、これまでに新規に27事業所への納入実績が積み上がっている。客数(事業所数)は着実に増えてきており、研削液がきれいに保てる、メンテナンスフリーはありがたい、との評価を頂けるようになってきている」。
  •  大手、中堅の各工具メーカー、再研磨業者のみならず、自動車や航空機関連の集中研磨室への納入も拡大している。エリアで見ても東北、関東、中部、西日本と、一地域に限定されない。海外日系企業大手でも評価されつつある。
  •  「2018年までは、総じて、まずまず、といった業績。昨年、2019年は受注ベースでは前年度を上回ったが、顧客の研削盤とのセット導入がシェアでは大きいため、売り上げに繋げられず、業績としてはかなり厳しいものとなった。」。
  •  日を追ってコロナウイルスによる感染被害者数が拡大してきており、テレワーク、オンライン会議といった、自宅勤務が激増。4月8日は緊急事態宣言がなされ「人との接触7割、8割減」が追求されている。
  •  「2020年は、見込みではあるが、リピーター、新規含め20以上の事業所への納入を計画している。受注から売り上げへと繋げることができれば、過去最高を達成することになる。ただし、コロナウイルスによる影響如何で、極めて不透明な道筋ではあるが・・・」。
  •  今や、業績はすべてコロナウイルスの収束にかかっており、新薬の開発ほか、難関を突破すれば、回復は早いと見る人は多い。

 

大田区現在の事務所に移転して4月でちょうど1年を迎えた

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