トラブル対応の取説用動画製作中 2021年には需要回復を予想 ブルーム‐ノボテストの山田社長に聞く

ブルーム-ノボテスト株式会社

ブルーム-ノボテスト株式会社

山田社長

  •  コロナ感染者拡大で緊急事態宣言が発令される前日の8月5日、当地となる愛知県に本社のあるブルーム‐ノボテストを訪問し、山田社長に面談する機会を得た。

 

 

  •  従来、日本の商売では時間をかけて人間関係を築き、信用を得るように努めてきた。
  •  「相互訪問や出会いの場としての展示会が3密回避のため、退けられる。となると、カタログ通販などではできない付加価値をいかにして我々は提供するか。スーパーマーケットでの実演販売のような魅せ方、売り方をどうするか。モノを購入する場合は、価格、品質に加え、信頼感が必要であり、オンライン+アルファをいかに具現化するかだ」。
  •  山田社長は、ポストコロナ、ウィズコロナ時代を自問しつつ、新たな顧客満足度アップを見据えていこうとする。
  •  「現在、トラブル対策用として、取り扱い説明用となる動画サイトを製作しているところ。サービス能力アップは、常に意識しており、今後、このサイトの利用者が増えていくことを期待している」。
  •  ブルーム‐ノボテストでは、商品が豊富なうえにソフトウエアの占める割合が大きい。それだけに顧客への提案に際して、人材育成は不可避だろう。
  •  「顧客訪問は、同意を得た企業に限定されているものの、引き合い、サービス要請が増えてきているのも事実。当社は2018年と、全体として需要が落ち込んできた2019年の売り上げを比較しても同レベルで推移。サービス対応力が評価されたものと受け止めている。また、新製品の反応という点で『デジログ』は、リピーターを中心に、期待の大きさを伺わせる」。
  •  ブルーム独自のデジログ技術によって、アナログ信号をデジタル化してNCに転送。すべての工具の刃先を無人で計測することが可能になる。測定の見える化の実現とも言い代えられようか。
  •  今後の展望について山田社長は「コロナの影響によって、需要が落ち込んでいるのは確かだが、2021年には回復すると予想している」とし「3密回避にも繋がるが、無人化の推進によって、関連する需要の高まりが期待できる」「カーメーカーの生産技術の高さによって、ものづくりそのものの需要は、さほど落ち込まない」との判断を示す。
  •  戦後、新たに大学が創設されるなかで、工学部が増え、そこで習得した知見をベースにエンジニアが製造業で活躍した。
  •  「戦後、75年が経過し、ものづくりに関する遺伝子も様々な分野で開花し、産業の発展に貢献してきている。私は、この歴史の歩みを確信している」。