新製品「YBM Vi50」の引き合い具体化
新規顧客の4割までが補助金関連で占める安田工業

安田工業株式会社

安田工業株式会社

加工サンプルを手にする高橋国内営業部長

植田機械主催のUMモールドに出展していた安田工業の高橋国内営業部長を訪ね、国内需要の特徴と業績の推移、手応え等について取材した。

 受注は計画よりも上方修正する段階を迎えたと言う。
 「国内外ともに、今期計画を上方修正する勢いにある。調達部品なども先行手配が上手く嚙み合って、納期の点でも予定通り。今期は横形の伸長が目立っており、国内は半導体製造装置関連、海外は、特に中国ではEVに絡んだ動きが目立つ」。
 国内の受注では、補助金絡みが2割を占め、なかでも、新規顧客では4割に達するそうだ。
 「金型関連はもとより、特に今期からは部品加工分野へのシェアアップに注力してきた。昨年のJIMTOFに初披露した5軸マシニングセンタ『YBM Vi50』も引き合いが増えてきた。UMモールドでは、JIMTOFに行けなかった客層の集客ができており、とても意義のある展示会と言えるだろう」。
 因みにUMモールドでは、発売から28年を経て、一新されたYBM950Vが出展された。
 パブリックの展示会では4月のインターモールド(東京)、10月のメカトロテック(名古屋)などの出展を予定しているが「来期早々の4月に、本社で高精度と自動化をテーマにセミナーも交えたプライベートショーを計画。新たな需要を探っていきたいと考えている」。