創業20周年総括、セラディジットジャパン。馬場社長-日本人の国際感覚が欧米人にとっても身近に

有限会社 CERATIZIT Japan

有限会社 CERATIZIT Japan

馬場雅弘社長

 

  •  セラティジット・ジャパン創業20周年に当たる今期の「締め」の業績を把握するため、馬場雅弘社長を訪問した。

 

 

  •  「20年来、メイド・イン・ジャパンの品質を維持するため、顧客は努力を積み重ねてきた、その中には、外資の常識とするところとの温度差を感じ続けてきたのも事実だった。だが、20年という、言わば『歴史』を刻んでいく過程で、欧米人の間でも、数字だけではない、日本企業の価値観に対する理解が深まってきた。一方で、日本人らしさを模索しながら、身に付けてきた日本人の国際感覚が欧米人との距離を狭め、相互に理解できるようになってきた面も見え隠れしてきたように思う」。
  •  20周年を迎えた今期は特に、本社の幹部からも「よくやった」とのねぎらいと感謝の言葉が寄せられたと言う。
  •  今期の業績では「2月決算目前だが、売り上げ、利益ともに過去最高を更新する予定。これも偏に長年にわたって当社をご愛顧、サポート頂いている、ユーザー様先からの力添えによるものであり、改めて感謝申し上げる次第だ」。
  •  前期に比べ、今期当初の計画数字は、大幅増の計画が立てられたが、クリアできそうな勢いにある。
  •  「特需の発生、市況自体の追い風もあった。ただ、来期は世界経済というレベルで、米中貿易摩擦による中国市場の縮小といったマイナス面が拡大、暗雲が立ち込めてきている。市況を予想することは困難を極めようが、次の10年を展望したとき、何を置いても世代交代を成し遂げていかなければならない。従前からの継続課題ではあるが、来期の主要な目標には新人の採用と、その教育がすでに設定されている」。
  •  かつて「10年ひと昔」と言われたが、時代のスピード感から判断すれば「ひと昔」ではなくなってきた。次代を担うスタッフの養成はセラティジット・ジャパンにとっても喫緊の課題だろう。
  •  「セラの素材を使用することで、製品が一変した、との声に支えられ、欧州製のハイレベルな素材提供に邁進してきたが、今ではCBというブランドも抱え、時差への配慮という点からも、ご活用いただければと考えている。末永いお付き合いをお願いしたい」と馬場社長は結んだ。