工具研削盤に特化した新たな展開を見せる宇都宮製作所。人気機種「TGR-250」の リニューアル機「TGR-250α」に注目

株式会社宇都宮製作所

株式会社宇都宮製作所

グラインディング・テクノロジーで披露されたTGR-250αのコンセプト機

  •  宇都宮製作所の人気機種である「TGR-250」が販売から10周年を迎え、これを機に「TGR-250α」として、リニューアルが進められている。
  •  宇都宮社長は「3月のグラインディング・テクノロジーでコンセプト機を披露したところ、デザインの斬新さへの評価を賜りつつ、機内カメラの測定レベルは?販売時期は?価格は?と矢継ぎ早に質問を頂戴した。ブース来場者は、(緊急事態宣言下で)大手工具メーカーの技術者よりも再研磨メーカー関係者の来場が多かった。今後とも、色んな方からのご意見、ご要望をお聞きしながら、年内を目途に、より良い工具研削盤へと結実させていきたい」と意気込む。
  •  昨年度はコロナ禍により、業績に直接、影響を受けた1年だったが「今年に入って、設備に対し『凍結』から『解凍』へと、変化の兆しが見え始めた。2021年度は、足元はまだ、厳しいながらも、下半期から明るい展望に立って活動ができるような環境を期待している。今年度は2019年レベルへと戻していくことを目標に掲げた」。
  •  宇都宮製作所に即してみれば、機械メーカーとして、本格的な第一歩を踏み出していくことになる。 「1923年にドリルを主体とした工具メーカーとして創業し、2年後には100周年を迎える。ご支援を頂いた、まさに賜物。一貫したコア技術としての『削る』事業の、工具研削盤を通じた発展に、今後とも期待頂ければ幸いです」。
  •  時代のニーズによって、業容は柔軟に対応していくことが求められよう。工具研削盤に特化した新たな展開に注目していきたい。