歯切り工具に特化した、primeGearを提案するエリコンジャパン バルザース事業本部 再コート時のポテンシャル能力を上げていく

エリコンジャパン株式会社

エリコンジャパン株式会社

寺原プロダクトマネージャー

  •  6月1日付で日本エリコンバルザースからエリコンジャパンに社名変更された。エリコンメテコジャパンとの合併によるものだが、表面処理事業に関わる2社の経営資源の統合を図り、効率化を図るのが目的。偶然にもツール事業部の寺原プロダクトマネージャー訪問時のタイミングで、この報に接した。

 

 

  •  3月に出展予定だったグラインディング・テクノロジー展で、どのようなアピールを予定していたか。訪問の趣旨はここにあった。
  •  寺原マネージャーは「歯切り工具に特化した提案内容であり、我々はprimeGear(プライムギア)と呼ぶ。現場での加工条件や工具の摩耗状況を顧客からヒアリングしながら、コーティング前の刃先の処理を施していこうと言うものだ。刃物の性能を引き出していく、より適したコーティングを実施していくための前処理であり、刃先の面粗度等を考慮していくことになる。作業的にはホーニングのようなイメージであり、再コート時のポテンシャル能力を引き上げていくことに狙いがある」。  顧客のニーズに寄り添った、コンサルティング的なアプローチと言えるだろう。
  •  「たとえば、刃先のRの形状如何によってチッピングにも影響が出てくる。ひとつのラインでギア関連工具の再研・再コートは20サイクルにものぼるボリュームとなるため、より有効で、能力の高いコーティングを施すことができれば、工具性能を最大限に引き出し、部品の品質向上や生産コストの低減に結び付けることが可能になってくる。顧客満足度は間違いなくアップすると我々は捉えている」。
  •  日本市場では、これからだが、すでにスウェーデン市場で実績が積み上がってきているほか、インド、中国でも成果を上げつつあると言う。
  •  話の視点を変えるが、ここで、関連する歯切り加工用工具に有効なコーティング「BALINIT ALTENSA」を紹介したい。
  •  「ホブ、ピニオン、ベベルギアといった歯切り加工のアプリケーションでは、生産性向上と同時に、コスト削減のために少しでも速い加工が求められる。この中で、BALINIT ALTENSAは、そのコーティング特性によって、高温下で、極めて高い切削速度を可能にし、生産性の向上、コストメリットを引き出す」。
  •  最適化される性能をまとめると①高速切削時の摩耗を削減②中速・高速時の逃げ面摩耗の削減③工具母材(特にハイス)に対する熱衝撃の減少④乾式および高速切削における工具寿命の延長-となる。
  •  再研・再コートの現状は、量的には2019年レベルにまで回復していると言う。
  •  「工具関連では、新作のハイスタップの需要が高い。カッティングツール全体では、2019年の9割近い稼働状況となっている」。
  •  コロナ禍の収束を期待しつつ、エリコンジャパンの歯切り工具に特化した、再コート前の刃先処理の浸透について注目していきたい。

ALTENSA効果

ALTENSA効果

 

primeGear活用により、工具寿命が50%アップ

primeGear活用により、工具寿命が50%アップ