ビジネスチャンスと捉えるのは「火力・タービン発電機100基の入れ替え」セコ・ツールーズ・ジャパン靏久社長

セコ・ツールズ・ジャパン株式会社

セコ・ツールズ・ジャパン株式会社

靏久社長

 

  •  セコ・ツールズ・ジャパンの靏久社長を訪問した。
  •  「昨年の1月、2月は2019年水準だったが、コロナの影響が出始めて以降、航空機分野が激減もいいところ。業績に直撃し、5月が底で、6月、7月で上昇傾向定着かと思ったが、8月で再び下降した。結局、業績が戻り始めたのが9月以降で、今年明けの1月、2月も少しずつだが回復基調が継続している」のが現状と言う。
  •  産業別に見ると、健闘しているのが自動車産業と発電機関連だそうだ。
  •  「リモートの影響もあって、自宅向け配送のトラック需要が好調なのと、企業向けの発電機の小型タービン、ケーシング向けの加工で需要が発生している」ようだ。
  •  今期、2021年の売り上げ目標は「少なくとも2019年の85%水準にまでは戻すこと」に設定した。
  •  「ビジネスチャンスと捉えるのは、電力各社による、二酸化炭素規制をにらんだ、2030年までに実施される火力100基のタービン発電機の入れ替え。水力、風力、太陽光といった火力以外の発電で発生する代替需要にコミットしていくことにある」。
  •  新規では、昨年から好調なトラック需要開拓が本格的にスタートする年となる。
  •  「ターボチャージャーの伸びにも期待し、自動車産業深耕の年と位置付けるとともに、船舶用ディーゼルのハイブリッドエンジン需要へのアプローチも展開していきたいと考えている」。
  •  アジアエリアで俯瞰すれば「シンガポールと日本以外は、対前年比110%~130%という回復ぶり」だそうだ。
  •  航空機需要の早期回復が望まれるとは言え、需要がゼロになった訳ではない。旅客需要ではもちろん、ワールドワイドで展開されるサプライチェーンを支えるのは航空機だからだ。
  •  「最近の当社のヒット商品として挙げておきたいのが、CBNを超硬で置き換え、大幅なコストダウンが狙えるTH1000シリーズ、ステンレス加工で優れた精度と長寿命化をもたらすTMシリーズだ」。
  •  4月14日には、ネットで代理店会が開催される。
  •  「世界の動きをはじめ、セコグループの2025年までの活動の方向性、日本の方向性についての理解を深めて頂く。もちろん、代理店へのサービス向上を巡る議論を深めていく場になる」。
  •  顧客のうち、8割までが出張訪問可能という状況も表れ始めた。リアル訪問も活かしていきたい。