第8期に入ったツールドインターナショナルのテーマは「情熱」。売り上げでは10%アップ目指す。

ツールドインターナショナル株式会社

ツールドインターナショナル株式会社

大藪社長

 

  •  ツールドインターナショナルが7月から第8期に突入した。

 

  •  創業以来、大藪社長は、期初にテーマを掲げるが第8期はPassion―情熱―を選択した。
  •  「執念ある者は、可能性から創造し、執念なき者は困難から想像する」とし「ここまで会社が成長でき得たのは、各人が情熱を持って取り組んできた成果だと捉えている。さらなる成長を遂げるためには、より一層の挑戦が必要であり、挑戦する際には、情熱が不可欠。その意味でも今期は情熱をテーマとしたい」とその理由を語る。
  •  また、数字に関しては「前期後半からの伸びを想定すると、今期は売り上げ10%アップを目標にする。懸案だった業務・営業といった人を中心とする体制の拡充も果たし、育成とともに、結果を出していきたい」と大藪社長は期待を込める。
  •  日々の数字を意識するという点で、特筆すべき製品として挙げられたのが台湾・Nine9の「NCへリックスドリル」。
  •  鈴木遼子広報PR担当によると「NCへリックスドリルは、展示会のたびに、その成長が楽しみになってきた商材。数字で見ても、7期は前半に比べ後半は2倍に伸長しているという急成長ぶり。この流れは、昨年11月のJIMTOFに端を発していると思うが、展示会等では、工具形状のユニークさが目に留まった、との感想を寄せる人が多い。もちろん、実際に使用してみて、その効果を体感されてリピートに繋がる、底堅さが何よりも嬉しい」と言う。
  •  NCへリックスドリルは、ツールドインターナショナルが日本国内での独占販売権を取得し販売している商材。
  •  「Nine9とは創業以来の付き合い。6月、東京での機械要素展開催中に、Nine9幹部が来日した際は、打ち合わせ、会食などを通し、製品や日本のマーケットについて情報を共有した。メーカー任せではなく、日本サイドからも発信することで、より良い製品の開発・改善につなげていきたい」。
  •  さらに、大藪社長が2020年までのビジョンとして描いた、東京、大阪、そして名古屋という拠点整備だが「大阪に続いて、今期中に名古屋営業所を開設して、中部地区を強化していきたい」と、前倒しして進める計画。「3拠点を『回転』させていくことによって、日本の市況とリンクしていけるようになれば、展望を描くことが容易になってくる」という道筋が早くも見え始めた。
  •  中部という括りでは10月のメカトロテックに出展する。
  •  「NCへリックスドリルを先頭に、他の商材にも売れ筋が『飛び火』することを願っている」。