取引ある顧客の「再発掘」は、効果的に売り上げ拡大図れるメリットも(フジBC技研) エンドミル販売は従来工具との連携も重要

フジBC技研株式会社

フジBC技研株式会社

フジBCの伊藤社長

  •  新しい年を迎え、フジBC技研の伊藤社長と倉本スタッフに面談した。
  •  生産財業界で、コロナ禍の影響で大きいのは、移動の制約や客先訪問が限定されてくることだろう。
  •  「確かに、2020年は、新規顧客が極めて限定的となったばかりか、リピーターとの取引量も減少した」側面は否定できない。だが「溝入れや座ぐりが得意との提案に対し、新しい商材を探しているディーラーの発見や久しぶりの訪問で、既存顧客の見直しが図れた」積極面もあったと言う。
  •  2021年の展望は、もちろん、楽観視できるものではない。
  •  「だが、問題視しているのは、市場が回復しているにもかかわらず、当社の売り上げが回復しないと言う事態だ。当社の工具で、社内シェアナンバー1を占める溝入れ・突切り工具のミルコーナ(スウェーデン製)をはじめとする従来工具と、拡販を展開しているエンドミル双方を組み合わせながら、取引ある企業の再発掘を図り、実績を積み上げつつ、新たな工具開発にも一歩踏み込んでいけるような体制を構築していきたいと思っている」。
  •  認知度のある既存顧客は、新規顧客に比べ労少なくして結果を出せる可能性が高いだろう。
  •  また、4月以降は、ポストコロナを見据え、メーカーの顔を持つグループ会社、大学との連携も視野に入れている。