新製品投入を連打していく、ブラザー・スイスルーブ・ジャパン。バスコシリーズ充実へ
今秋にはユーザー事例発表会開催へ

ブラザー・スイスルーブ・ジャパン株式会社

ブラザー・スイスルーブ・ジャパン株式会社

マーケティング担当の望月さん

ブラザー・スイスルーブ・ジャパンの西社長を訪ね、昨年の動向をまとめてもらいながら、2023年の方針を展開してもらった。

 若い経営者の方と話していると、金属加工業界の地位向上を意識している、と西社長は言う。
 「昨年は顧客の稼働率低下の影響で、リピーターからの受注が減少する一方、新規顧客の拡大によって、最終的にはプラスに働いた。どこの切削油材メーカーも値上げを余儀なくされるなか、選択する側は、若い経営者が中心となって、トライアルに踏み切り、新規として、わが社に行き着いたのではないか」と分析する。
 業界全体の値上げによって、逆風が追い風に転じる機会だったとの見方だ。
 「今年は(切削油について)知る人ぞ、知る、といった地位確立もいいのでは?とにかく市況が読みづらい。わが社としては、新製品投入を積極的に推し進め、需要を刺激していく考えだ」。
 ひとつは、「バスコ5000」から派生する新たなバスコの市場投入で、日本でもテストが進められている。
 「良好な結果が出ており、テスト先からも製品化が急かされている。量産体制が構築され次第、バスコ601として遅くとも上半期中にリリースしていく」流れとなる。
 もうひとつは、チタン系の部品加工に特化した「バスコスカイテック」と呼ぶ新製品が挙げられた。
 「今年は新製品の種まきをする段階に留まるかも知れないが、今秋には中断していたユーザー事例発表会を復活させ、使用する側に立った交流促進を図っていければと思っている。乞う、ご期待だ」。