ユニオンツールの価格戦略 4月18日から売れ筋エンドミルの希望小売価格20%引き下げ

ユニオンツール株式会社

ユニオンツール株式会社

取材に対応してくれた井上大阪営業所長

ユニオンツールは、売れ筋のロングネックボールエンドミル「HSLB/HSLB‐S(ショートシャンクタイプ)」について、4月18日受注分から希望小売価格改定を実施、カタログ表記を20%引き下げて展開している。
 値下げの理由について井上竜史大阪営業所長は「エンドミル市場への価格戦略を展開しシェア向上を目指していきたいと全社目標を掲げた。目標達成への切り札は、これまで進めてきた自社製工具研削盤の改良への取り組みだった」と語る。
 HSLBは、70HRCまでの高硬度用で、径は6ミリ以下。自動車の鍛造型がメインだが、樹脂型でも実績を積んできた。
 「営業戦略的には、裾野を広げていく考えで、医療分野、光学系分野にも浸透を図っていきたい」と言う。
 超硬材料はじめ、電気や物流関連などの諸費用の値上がりを受け、業界の大きな流れは「値上げ」にシフトする傾向にある。「値下げ」を打ち出した戦略がどのような結果を引き出すか、注視していきたい。

4月のインターモールドでもアピールされた
4月のインターモールドでもアピールされた