2022年の課題は「サービス強化」。ワルター機については「中止、凍結案件」復活に期待

ワルターエワーグジャパン株式会社

ワルターエワーグジャパン株式会社

池田社長

  •  2022年の幕が上がった。
  •  ワルター機について池田社長は「景況については、明るさも見え始め、受注の点から見ても回復が伺えるなか、設備計画について、中止や凍結された案件がどの程度復活してくるか、楽しみになってきた」との期待を寄せるようになってきた。
  •  この間の受注内容は、老朽化更新・入れ替えと、増強に色分けされるが「事業再構築など、補助金関連の需要は無視できない」「分野では、工具関連のみならず、再研磨の内製化の動きを反映して、自動車関連も底堅い」とコメントする。
  •  また、受注に際しては、数年来実施してきている、ビジョンやパワーダイヤモンドなどの工具研削盤と測定機ヘリチェックとの「セット提案」が奏功している点も見逃せない。ワルターだけが提供できるユニークな組み合わせ販売であり、顧客にとってはコストメリット以外にも、同一メーカーでのサービスを受けられるメリットも。
  •  「ことし、2022年については、UGGがグループとして開発したC.O.R.E.(コア)投入に期待頂ければと思う。コアは新しいオペレーティングシステムであり、いくつかの要素がある。わかりやすいのはUGGの異なるブランドの機械に共通となる操作パネルで、ユーザーが好みに応じてインターフェースを設定でき、タッチディスプレイとアイコンによる直感的で使いやすい操作性である。イメージとしてはスマホやタブレット或いは最新の車のディスプレイが良いかもしれない。さらにコアにはUGGが進めるデジタルソリューションへのアクセスが与えられている。日本での投入はまだだが、我々も知見を深めて準備をすることが課題になってくる。当面コア搭載機は、パワー、ビジョン、さらにマイクロへと展開していく計画だ」と言う。
  •  現在ショールームに設置しているパワーダイヤモンド400は販売し夏以降には、コアパネル搭載の新パワーダイヤモン400が入れ替わりに入ってくる。新たなインターフェースに関する知見を得る機会となるだろう。習得した後にその機械は今年のJIMTOF出展機になり、会場で多くの方々に実際にコアをご覧いただくお披露目の場となる。
  •  一方、エワーグ機については「コンパクトラインがワルターブランドに切り替わることになり、製造取り扱い製品は、最終的にレーザーラインプレシジョン、レーザーラインウルトラの、レーザー加工機に特化したメーカーとしての位置づけが行われた」。
  •  2022年を、どのような年にしていくか。
  •  「全体の課題だが、サービス強化に努めていきたい。安心を提供させて頂ければ、受注にも繋がっていくと信じている」。