「投資を数字に繋げる、花開かせる年に」(鶴巻三菱マテリアル常務)

三菱マテリアル株式会社

三菱マテリアル株式会社

鶴巻加工事業カンパニープレジデント

 

  •  新たな中期3か年計画の初年度に当たることを意識しながら、鶴巻常務を訪問した。

 

  •  「継続性を重視したい。市場別の位置付けでは、航空機分野は伸び代が大きく、自動車関連はベースであり、全体としてガソリン車は増えると予想するが切削量の減少を想定。医療機械・機器は成長分野と見る」。
  •  航空機は日本勢のシェアが低い分「切り崩し」を期待したポテンシャルの高さへの着目であり、医療関連のメインの「舞台」は北米で、チタン、クロームなどの加工に特化し、ドリル、エンドミルなどの小径ソリッド、ターニングインサートで攻め込む意向だ。
  •  「現場での(工具の)切り替えはなかなか難しいが、特に航空機分野では、新しいテーマや新材料が提案されるような、タイミングを逃さないようにしたい。長期スパンで考えていきたい」。
  •  2014年度を「山」の起点にすると、ここ2年間は伸び悩んでいると言う。
  •  「社内のIT関連のシステム更新や設備の増強、(顧客の)教育プログラム、中部テクニカルセンター新設など、全般的にソリューション能力を高めてきた。今年度は、これらの投資を数字に繋げる年。また航空機、自動車などの大手ユーザーでは、顧客ごとに共同開発案件を頂きつつ、受注に繋げていきたい」。

 

  •  前年度の総括と今年度の目標を端的に表すと「厳しかかったものの、ワクワクしながら前を歩けた」「花開かせる年」‐になる。
  •  このほど披露される中部テクニカルセンターは、岐阜製作所の敷地が活用され、中部圏に多い航空機、自動車の各ニーズに合わせて設備などを整えたそうだ。
  •  「今年度は、花開かせる状況にあると判断、右肩上がりの結果を出していきたい」。