国内首位に返り咲く段階に到達。「自動車、航空機、重工関連からの直需受注回復、伸長」(中村三菱マテリアル加工事業カンパニー営業本部長)

三菱マテリアル株式会社

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インタビューに応える中村営業本部長

 

  •  国内シェア首位奪還という言葉が中村伸一営業本部長の口から発せられた。
  •  「自動車、航空機、重工関連を中心とする直需の受注が回復、伸長しており、三菱マテリアル単体として(首位に)返り咲く、その段階に到達しつつある。また、流通関係では、半導体産業の好調さを受けてか、トータルな動きの良さに直接、間接の影響が出始めるなど、国内は総じて順調に推移していると言えようか」。
  •  自動車のライン増設等で、声がかけられるようになるなど、投資効果の芽も育ち始めている。
  •  海外に目を移せば、「アメリカは好調、欧州は横ばい、中国は上昇転換、そして、東南アジアは自動車・インフラ整備の進展」とコメントする。

 

  •  中村さんが筑波製作所の責任者から営業本部長に就任したのは今年の4月1日。
  •  「就任して早々の社内挨拶で触れたのは、ターゲットを決めていこうということ。どこのユーザーに、何を、どれだけ提供して、数字に繋げていくのか。その後、販売拠点を回り、顧客の困りごとに対し、営業マンには『工場の活用』を指示。困っている現場への課題解決こそが、我々に求められていると説いて回った」そうだ。
  •  そういった客先への(ベストソリューション)をはじめ、(サービス)、(スピーディーな対応)といった働きかけを織り交ぜつつ「ワクワク」「驚き」「感動」を内包し、【高品質】、【最先端】を標榜するブランドイメージ‐DIAEDGE。加工事業カンパニーが「じっくりと育てていく」(鶴巻カンパニープレジデント)、社内公募で選ばれた、この新たなブランド戦略と表裏を成すトータルな活動が今、求められている。

 

  •  「5月の特約店会で、このDIAEDGEと言う新たなブランドイメージを発表した。加工事業カンパニーでリリースする製品すべてに適用され、国内外で広め、ユーザー間でいかに認識を深めて頂けるか。言葉そのものではない。工具としての【高品質】【最先端】価値の提供を通じて、顧客とともに考え、感動を共有していきたいと思う」。
  •  独で開催されたEMOショーでも「DIAEDGE」のアピールに努めた。

 

  •  時系列では、上期を終え、下期に入った。
  •  「好調さは、下期も維持できると思う。顧客の課題に応えるものを送り出す、マーケットインが我々の方針。特殊対応も強化している。たとえば、自動車に共通化した専用工具。自動車大手からの数字を上げる結果を導いた。今後は、他の産業にも広げていく、専用工具の横展開に取り組んでいく」。

 

「好調に推移」と現況を語ってくれた

「好調に推移」と現況を語ってくれた