戦略機種として「H40i-100」「PX30i」を選定、部品加工分野でシェアアップ図る安田工業

安田工業株式会社

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高橋国内営業部長

  •  安田工業の高橋国内営業部長を訪ね、顧客の需要動向やニーズ、今期以降の動向などについてヒアリングを行い、紙面化した。

 

 

  •  4月から12月の状況を踏まえ「今年度の受注は目標をクリアできると思う」と髙橋部長は語った。
  •  事業再構築などの補助金絡みで、工作機械の内需による受注は堅調に推移してきたが「当社は6月辺りから恩恵を受けるようになり、下期に入るとさらに好転してきた」そうだ。
  •  メカトロテックでは、部品加工向けのHシリーズの新製品「H40i-100」が披露された。
  •  「需要が活況を呈している半導体製造装置などの部品加工も視野に入れている。予想を上回る来場者を見た、メカトロテックを通じて、引き合いから受注に至った案件の中には『即決』に近いものもあった」と言う。
  •  押しなべて、「横形」への需要が最近では高まりを見せているようで、半導体分野ばかりか、ロボット関連からのニーズも拡大、急伸している。
  •  「需要地の色分けでは、中部が自動車、関東が産業機械。今期末に納入が集中している。WEB納入・立ち合いが確立されてはきたが、来て頂きたいとの要望も多い。本来ならば、躊躇なく、お邪魔したいところだが、オミクロン株の影響で出張にも厳しさが増してきた」。
  •  自動化、省人化の流れでは、YMCシリーズに代表される、立形5軸加工機の動きがいい。
  •  「加工効率を上げられる利点ばかりか、高精度と言う点も自動化を促進する要因になる。自『働』化と言い代えてもいいだろうか。機械単体だけではない、機上計測などの提案も併せて行っている」。
  •  納入実績では、立形と横形の比率が7対3で、国内外比率では1対1とイーブンとなっている。
  •  「今期は、あと1クォーター残されているが、下半期は予想を上回る伸びで推移。戦略機種として、新製品のH40i-100、PX30iを掲げ、部品加工分野でシェアを上げていきたいと考えている」。
  •  2022年は4年ぶりのリアルJIMTOFが開催される。
  •  「新たな需要を取り込んで、プラスαを見込めるようにしていきたい。停滞していた航空機需要の復活、自動車需要の回復等に期待したい」。
  •  直近では、オミクロン株の急拡大が懸念されるが、需要が消し飛んだわけではない。

 

メカトロテックで出展されたH40i-100

メカトロテックで出展されたH40i-100