ゴム、樹脂向けなどの参考出展で、今後の需要動向を探る日本超硬

日本超硬株式会社

日本超硬株式会社

参考出展が目白押し。今後の可能性求める意欲が漲る

 

  •  日本超硬の出展製品で目を引いたのは、何と言っても参考出展アイテムの豊富さ。
  •  大野取締役は「参考出展品は、ユーザー先からテスト品を頂いて一定の成果を得たもの。ゴムや樹脂といった被削材への提案は特に多いが、当面は特殊対応し、標準化への道筋をつけていきたい」と語る。
  •  たとえば、ウレタンゴム向けの溝加工用エンドミル、ゴム切りカッターなどが展示されていた。
  •  「従来からのロウ付けタイプやバニシング関連だけでは、競合が多く、ニッチ分野での特長でさらに磨きをかけていきたい」。
  •  とは言え、穴あけのバニシングのシリーズ化は7種類取り揃えられ、サイズは100分台でラインナップする、きめの細かさが際立つ。
  •  今、流通分野での「イチオシ」製品として、大野取締役からは、ノック穴ダイヤガンリーマ(油穴付き)とサブランドドリルが挙がった。
  •  ガンリーマは、ノック穴、スリット穴、クロス穴加工に最適で、要求加工穴精度H7・H8のIT等級にも応える。
  •  一方、サブランドドリルは、ネジ下穴加工やボルト穴用として提案。穴加工用の溝と面取り加工用の溝が分断されているため、切粉を分断する。また、再研時の砥石食い込みによる影響を最小限に抑え、再研に優れた特性も享受できるそうだ。 4月~9月の半期の切削工具関連は計画の2割~3割アップ達成
  •  「4月から9月の半期で、当社の売り上げの7割を占める切削工具関係は、計画数字よりも2割~3割アップで推移。うち自動車分野が7割から8割を占める。このベースを確保しつつ、新分野での伸長を目指したい」。
  •  今回のJIMTОFで、超硬の金型を初出展。「この分野のシェアアップを図る契機にしたい」考えだったと言う。