日進工具がコミュニケーションの取り方含めIT化に傾斜

日進工具株式会社

  •  コロナウイルスへの対応を皮切りとした今後への布石が、各社各様に打たれている。日進工具の場合はどうか。広報担当者を通じて質問要旨を提出、回答得て(4月27日付)、紙面化を試みた。

 

 

  •  テレワーク、時差出勤、業務時間短縮・・・
  •  「他に社内的には、本社で集まって行っていた会議は基本、WEB会議に切り替えているほか、体温を測定して、思わしくない場合には、役職員の出社の自粛ルールを設けた。お客様に対しては、電話やメールなどで営業担当者が直接、対応させて頂いているが、現在、Webチャットなどを活用して打ち合わせできる体制を検討中」と言う。
  •  コロナウイルス収束後も、Webを通じた打ち合わせは必要不可欠として「急いでシステムを導入して活用できる体制にしなければ」との認識を示す。

 

  • 安定した生産、安定した供給に今後も尽力
  •  視線を国内流通に向ければ、3月は全般的にエンドユーザーからの「年度末予算消化」の側面が出て、一服感が出たようだが「流通では、お客様が必要な時に必要な数量の製品を滞りなくお届けすることに尽きるが、これも代理店様、販売店様、そして物流業者様はじめ、多くの皆様の協力があって成しえること。安定した生産、安定した供給に今後も尽力していく」と、日進工具の従来からの姿勢にブレはない。

 

  •  一方、海外についてはどうか。
  •  「国によって違いがあるが、工場が稼働している、お客様に対し、技術相談や製品情報、さらに技術講習会をオンラインで開催している」ほか「特に、世界的に医療機器の生産がひっ迫していることもあり、これに関する製品供給を当社の役割と認識して、国内外の在庫拠点および、各国の販売代理店から安定した供給ができるよう尽力している」。
  •  日本はもちろん、海外でもコロナウイルス収束の目途が立っていない。だが、現時点での経済的ダメージは、新薬の開発、投与によって緩和されていくのも間違いはないだろう。
  •  「様々な産業で動きが止まっており、廃業される企業も多くなる状況下にある。しかし、収束したあとは、一気にモノが動き出すことが予想される。その時に備えて、適切な在庫と流通体制を構築していくことが肝要だと思う。また、ものづくりの世界では、その仕組みにおいて、急速にIT化が進展していくのではないか?コミュニケーションの取り方も含め、IT化に対応できる社内体制構築も意識していきたい」。