曽根田工業(浜松市)が宇都宮製作所製TGR250導入。再研磨・製造・開発・試作の「4役」担う 「アフターフォローを曽根田社長が絶賛」

有限会社曽根田工業

有限会社曽根田工業

若いスタッフがTGR250の能力を引き出している

 

  •  工具や工作機械の販売商社の「顔」だけではなく、超硬ホルダの「maxVpoint」で知られるメーカーとしての「顔」も併せ持つ曽根田工業が、宇都宮製作所製「TGR250」を導入した。
  •  「再研磨、製造、開発、試作といった多様な役割をTGR250は担っている。昨年11月に導入し、砥石等、研削に関わるアイテムでトライアルを繰り返しながら、ことし4月から本格的に稼働スタートさせた」そうだ。
  •  月間稼働時間は150時間以上。ドリルやエンドミルの再研磨・製造での活用はもちろんだが、今後を見据えた開発・試作の側面も大きいようだ。
  •  「超硬ホルダの修理でスタートし、実績を積み重ねている、この分野における当社の強みを生かし、TGR250の能力の半分はインサートチップ開発に充てている。試行錯誤を繰り返しながら、年内までに形にしていきたいと考えている。軸物メーカーに負けない高精度な工具の提供に努めていきたい」。
  •  参考までに書き加えると、超硬ホルダの受注は増える一方で、ネジ切り用に発売した「maxVpoint」は生産が追い付かない状況にある。
  •  「切削工具の生産量そのものは、まだまだ、これからだが、ドリルや先端交換式ソリッド工具は『伸び代』があると考え、ターゲットをはっきりとさせながら、アルミ、ステンレス加工に特化した開発の方向性を模索している」。
  •  TGR250を選択した理由について曽根田社長は「メカ的な剛性の高さもさることながら、宇都宮製作所さんの、プログラミングへの配慮、相談といったソフト面でのサポート面の手厚さを感じた。実際に、悩んでいた形状の相談にも乗っていただき、後日、プログラミングして送っていただいたりしている。トラブルへの対応も早い」との導入後の「安心」の点で、高い評価を下す。宇都宮製作所の新潟・十日町工場での研修にも積極的に参加している。
  •  販売商社として、曽根田工業は、地元、浜松では住友電工の工具販売では断トツの実績を積み上げている。  「このアドバンテージを活用しない手はないと考え、マルチドリル認定工場を目指していきたい。再研磨メーカーを目指している訳ではないが、高い再研磨能力を獲得していきたいと思う」。
  •  流通関連からの「別作ニーズ」も発生しており、その対応にも、余念がない。
  •  「2001年に創業し18年になる。若いスタッフの貢献度も高くなってきた。オンリーワンかつ、必要とされる商材の提供に精進していきたい」。

 

曽根田社長は「今年は、まだ、1日しか休んでいない」と苦笑いした。

曽根田社長は「今年は、まだ、1日しか休んでいない」と苦笑いした。