2月決算は修正予算クリア。苦戦続く丸棒、耐摩素材。継続案件は良好。セラティジット。

有限会社 CERATIZIT Japan

有限会社 CERATIZIT Japan

馬場社長

  •  「世界景気の後退を想定し、昨年秋には修正予算をくみ上げた結果、2月決算では最終的に、修正予算をクリアできそう。とは言え、当初の計画予算に比べれば数パーセントの減収は避けられない状況にある」と語るのはセラティジットジャパンの馬場社長だ。
  •  「継続している事業そのものは微減に留まり、なかには長年、温めてきた案件や他社からのリプレースで激増している分野もあるが、超硬丸棒素材と耐磨素材関連は非常に厳しい。特に大手メーカー向けは激減している」と馬場社長の表情は硬い。久しぶりだ。
  •  ただ、木工、石工関連は増加で推移していると言う。
  •  「来期については、横ばいから、若干のマイナス予想だが、期待したいのは、特殊素材分野での品質改善を通じた新需要。また、一旦は海外現地調達に切り替わった商品が、国内調達へ戻ってくるなど、業種によっては、昨今の経済背景による経営方針の変更が行われており、スピード感ある日本企業の姿勢にポジティブな刺激を感じている」。
  •  社内的には人材育成の手は緩めていない。
  •  「東京や九州の営業マンの成長を見守り、サポートしていくことに加え、本社幹部候補教育を推し進め、かつ、採用への道筋もつけていきたい。今、その段階を迎えている」。
  •  体制固めは、市況とは次元の違う、長期的な視野で取り組むべき課題となるだろう。
  •  「欧州本社および中国工場との全面サポートを取り付け、将来にわたって日本市場で事業を継続していくためにも人材に勝る『社内資源』はない」ときっぱり。
  •  「当社は21年前、有限会社として発足したが、グループ全体の組織改革方針により、3月1日付けで、株式会社に変更することが決まった。役員は社長の馬場、取締役はルクセンブルク本社役員のティエリー・ウォルター氏とCBセラティジットCEOのペンキー・オオイ氏が就任する」。
  •  中国発の新型肺炎が留まることのない広がりを見せ、経済活動にも深刻な影響を与えるようになってきた。
  •  外的要因にも目が離せない。