イワタツールタイ新工場が今夏、完成、稼働へ。SPセンターゼロは今春リリース。

株式会社イワタツール

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昨年、SPセンターゼロの特長を岩田社長自ら語った

  •  新春インタビューで岩田昌尚イワタツール社長に面談した。

 

 

  •  今年のイワタツールの「旬」の話題と言えば、タイの新工場が今夏にも完成、稼働を見ることだろう。
  •  「開発、設計、研究に類別すると、タイでは設計能力が高まってきたと言える。既存の技術力をベースに、客層に合わせた設計の自由度が高まり、タイ市場に見合った工具づくりの本格化に期待して頂ければと思う」。
  •  新工場の生産能力では2割アップになると言う。
  •  「前工程が日本依存から脱却して、タイで全工程一貫生産が可能となることも付け加えたい。地産地消を意識した際のアドバンテージだと考えている」。
  •  タイでのイワタツールの仕事内容は、日本のユーザーの、タイでの展開のフォローにあるが「タイには、タイの需要の特徴があり、高まってきている設計力を通じた、イワタツールタイランドブランドで、コスト競争力含め、その需要を摘み取っていきたい」。
  •  イワタツールタイランンドのブランドは、日本でも販売していく可能性があると言う。
  •  タイは設立8年目に入り、製造には15人が携わり、総勢20人を数えるまでに進展した。
  •  「タイ人の日本での研修も随時、展開している。新工場稼働によって、日本本社の供給能力不足を補完、納期面での不安解消の一助としたい考えもある」そうだ。
  •  岩田社長の今年の課題に通じる「安心して注文頂ける、体制づくり」にも寄与していくことだろう。
  •  「検査の充実という点で捉えると、目視の重要性は、今更指摘するまでもないが、もともと、タイ人は目がいい。人の目による出荷前検査を8年間、実施してきて、不良発生の予測も視野に入れ『検査の目』が養われてきている」。
  •  イワタツールの新製品と言えば、今春リリースされる「SPセンターゼロ」が挙げられる。穴の位置を限りなくゼロに近づけていく、今年の注目製品として拡販が期待される。
  •  「今年度は、伸びこそ、トーンダウンしたものの、注残もあり、過去最高の売り上げ更新が図れる見込み。2020年全体を俯瞰すれば、8月から12月には景気は底を打つと思う。現状では、当社の1割を占める半導体関連からの特殊工具の引き合いが殺到しており、試作品を提示しながらの対応も忙しくなってきた」。
  •  インターモールド名古屋、IMTS(米)、AMB(独)、そして日本のJIMTОFといったパブリックの展示会出展も積極的に参加、出展する。本社でのロボット化も、さらに進めていくと言う。今年も、岩田社長の活動が注目される。