タブレット通じて流通支援を模索するイワタツール。オンラインで最新事情含め、詳細語る岩田社長

株式会社イワタツール

株式会社イワタツール

イワタツールを取り巻く最新事情をオンラインで説明する岩田社長

 

  •  イワタツールは、オンラインで、取引先や業界新聞・雑誌関係者らを招待し、岩田社長による、新製品をはじめ、タイ新工場や欧州・中国最新事情、さらにポストコロナをも射程に入れた新たな営業スタイルなどにも言及し、提案した。

 

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  •  世の中にあるドリル3000種類のうち「当社では3分の1に当たる1000種類は作れる。その中で20種類は得意なものであり、うち、2種類は世界トップの性能でリリースできる自信がある」と岩田社長は語る。
  •  まずは新製品について触れ「穴の位置をピタッと合わせられる、ガイド穴を持つSPセンターZERО。今後、SPセンターの主力商品となる」「横走りの面取りに特化したトグロンマルチチャンファー。機能を絞り込んでいるが故にコストメリットが発揮できる」-という2点の紹介の後、イタリアのTTEというメーカーから輸入販売開始と言うトピックスが飛び込む。
  •  「日本にはないタイプのオイルホール付きエンドミル。当社のイタリアの代理店が擁する工場での生産となる」そうだ。
  •  多機能工具ではなく、単機能工具の提案もなされ「たとえば、ヘリカル穴のみに絞った加工の高速穴あけ。寿命やコストの面でアドバンテージを追求できる」メリットを説く。
  •  次いで岩田社長の目線は海外へ。
  •  「タイの新工場は昨年10月に竣工して稼働スタート。従来の月産『3万本~4万本』を『6万本~7万本』へと生産能力アップが期待できる」そうで、共同運営しているファクトリーマックスのスラポン氏も挨拶した。
  •  イワタツールヨーロッパからは「自動車産業は第4クォーターから回復。だが、航空機業界は回復まで3~4年はかかる。欧州の工具業界は、6%の減少程度、2021年はより楽観的な展望を持っている。イワタツールのトグロンハードは景気の影響を受けていない」との報告がなされ、また、イワタツール大連では「中国全体がかなり落ちたが、昨年6月以降は、自動車関連中心に回復。これに伴い、8月から大量受注が発生。自動車、電気・電子産業が牽引した。2021年は、1割から2割伸びると予想している」そうだ。
  •  コロナによって、展示会中心にPRしてきたイワタツールのこれまでのスタイルにも変化が見られるようになる。
  •  「相次いで展示会が中止となるなか、動画やユーチューブの発信に努めたりしてきた。販売店のフォローとしては、エンドユーザーの技術的サポートをしっかりとやって頂けるディーラーに対して、事前にカタログや動画を配したタブレットを準備し、ディーラーとユーザーとの対面営業を支援していく。その場で生じた細かな技術的な疑問にもタブレットを通じて対応も可能だ」。
  •  タブレットは当面、50台準備している。
  •  ものづくりに関連する「なんとか重工」ともコラボレーションを試みて、ユーチューブの新たな試みも模索中だ。

 

タブレット活用して流通支援を模索

タブレット活用して流通支援を模索