Webの利用価値高いサイトウ製作所の顧客発掘。アトムユーザーは幅広く存在

株式会社サイトウ製作所

株式会社サイトウ製作所

齋藤社長

  •  サイトウ製作所の齋藤社長を訪問し、昨年11月に開催された「JIMTОFオンライン」での手応えや成果、課題などを具体的に取材し、デジタルツールの可能性について展望してもらった。
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  •  「アトムの客層の特徴について『特定ではあるけれど、不特定と言ってもいいような多様な広がり』と表現できると思っている」と齋藤社長は言う。
  •  別言すれば、アトムのユーザーは広く、浅く存在する。
  •  「この目線で捉えればWebの利用価値が高く、デジタルツールは、魚群探知機・ソナーの役割を担えるのではないか。JIMTОFオンラインでも、新規の『訪問』や『引き合い』のほか、アトムを使っている顧客層からの反応も見られるなど、今後に活かせるツールとの認識を深めた」そうだ。
  •  デジタルツールの核となるコンテンツと言えば、やはり「動画」となるだろう。
  •  「JIMTОFオンラインは、社内の隠れた人材の発掘、社内での副業環境等、色々な事をテーマとして取り組んだ。昨今の動画は、製作した側が、見る人の反応を簡単に知る事が出来る。訪問者が動画を倍速で見る事があるなどという事は思いもよらなかった。倍速下でも興味を持ってもらう、情報を知らせる、更に通常スピードで見ようと思わせる、他の動画も見てみようと思わせる等、様々な工夫が必要と感じた。やってみなければ気が付かない事ばかりだった」。
  •  ドリルの新製品であるDLC工具については「視聴率は高かった。ユーチューブチャンネルの機能を活用する事で、何人の人がどこまで動画を見たか、把握できる利点は活かさない手はないと思う」。
  •  サイトウ製作所の業績は、コロナ禍による「ダメージ」は少ない。昨年11月には対前年同月比ですでにプラスに転じている。
  •  「冒頭で述べたように、客層が広範囲にわたっているため、落ち込みが少ない。同業他社が厳しかったと言われる5月~7月ではマスク需要も発生した」。
  •  デジタル化の進展など、コロナの影響で、前進した分野もある。
  •  「後々にコロナのお陰でと言えるように、アゲインストをフォローの風に変えて行きたい、その為には自分の向いている方向を柔軟にする必要がある」。