「コロナのおかげで」変えられる領域に着目する齋藤社長。サイトウ製作所。

株式会社サイトウ製作所

株式会社サイトウ製作所

齋藤社長

  •  コロナ禍でも、コロナ禍だから・・・サイトウ製作所の、この1年間の歩みで、何が特徴的だったのか。
  •  齋藤社長は「当社の工具がニッチながらも、いろんな産業で活用されている。コロナのせいでマイナスもあり、コロナのおかげでプラスもあり、結果として2020年の業績は、前年比微減にとどまった。だが、数字を構成する内容が変わってきたと言うか、より、細かな注文が増えてきた。換言すれば、面倒なものづくりの領域が広がってきた」と言う。
  •  では、受注の変化と言える、この傾向にどのように対応するのか。
  •  「今後も、纏まった量は期待できない。となると、少量多品種をかき集めてくる、その能力を高めていくことに尽きるだろう。不確実な中で安定させていく方法を模索し、稼ぐ力を身に付けていくことに他ならない」。
  •  コロナ禍のもと、デジタル対応が進み、展示会もふるい篩にかけられる時代に突入したとの認識が齋藤社長にはある。
  •  「どの展示会に出展すればいいか。選択の重要性が増してきている。昨年、1年間で、リアルでなくとも差し支えない領域を我々は経験したと思う。これはコロナのおかげであり、今年はいっそう『コロナのおかげ』と言う、領域を増やせるようにしていきたい。エンドユーザーとのコンタクトの大切さも自覚していきたい」。