「中国需要は、まだまだ、相当ある」‐ソディック・松井専務

株式会社ソディック

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松井孝専務

  •  松井専務は「スマートフォンやコネクタ関連、車載系など、中国の内需は、まだまだ、相当あるだろう。当社に即せば第一クゥオーターは、注残のおかげで売り上げは予想以上に良かったが、中華圏の輸出向け受注は陰りを見せた。国内は補助金を採択されないお客様の設備も増加。欧米向けは航空機分野中心に堅調。(だが、第二クゥオーターに入ってからは、案件の先送りがいっそう際立ってきて、本格的に落ち込み始めたと言ってもいいだろうか)」。
  •  米中貿易摩擦の影響を受け、中国生産の他国への切り替えも、検討事項になってくるだろう。ソディックでも事実、関税対策で細穴加工機は、タイに生産移管されている。
  •  「ただ、中国が落ち込み始めた、と言っても、全体の数字は、過去最高を連続して記録した2017年、2018年は別として、2016年の同期に比べ、かなり高い水準をキープしている。悲観するような事態ではない」。
  •  グループ全体で、最近は毎年、30数人のスタッフが採用されているが「自動化、システム化を推進していく必要性は高い。加賀に完成、稼働スタートしたマルチファクトリーでは、順次、自動化を推進。たとえば、プリント基板関連はすべて自動化ライン。検査も自動化体制を採っている」ほか「マルチファクトリーは、日本における生産技術力回帰をひとつの目標に設定した。生産管理システムの新たな雛形を構築していきたい」との抱負を語った。