和井田製作所の試作機4機種への反応は非常に良く、すぐにでも商品化の声も。

株式会社和井田製作所

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試作機への要望は「早く具体化を」‐和井田製作所ブース

  •  「前半の3日間で手ごたえを感じた」と和井田社長は言う。
  •  JIMTОFでは試作機4機種を出展し、今後の製品化にあたってヒアリングする場に設定、意見を集約することにしたが「非常に好感を得た。すぐに欲しいというユーザーの方もいた」と比良営業部長も畳みかけるなか、開発を担当する藤井技術部長に、個別に詳細な反応を聞いてみた。
  •  ▼5軸制御の複合インサート研削盤「APX‐F50」・・・デモ研削したサンプル加工を見て、国内外のユーザーから「早く商品化を」との要望を受ける。メカ&ソフトの改良を進め市場投入を急ぎたい。
  •  ▼ジグ研削盤「UJG‐35i」・・・マニュアルレス化やCAD図面の取り込みなど、操作性向上を目指したコンセプトは狙い通り好評だった。ソフト、機械細部のブラッシュアップに努めていきたい。
  •  ▼プロファイル研削盤「SPG‐XL」・・・投影機型の根強い人気とモデルチェンジの手ごたえを感じた。改良したLED照明は見やすいとの意見が多く、嬉しい。リニア昇降軸の操作性をもう一つのアピールポイントとして早期に市場投入していきたい。
  •  ▼自動プロファイル研削盤「iPG‐S」・・・2014年のJIMTОFで発表した「iPG‐X」のスピンオフ機というコンセプト。コンパクトなデザイン性で、特に欧米ユーザーから高評価を得た。投影機タイプとは違う視点で市場での棲み分けの可能性を感じた。
  •  このほか、参考出展されたトムソン刃チッピング検査装置「TB‐Inspector」については「各方面からの予想以上の反応があった。技術面、市場規模を吟味しながら、検査対象物を絞って商品化を検討していきたい」と語る。
  •  また、JIMTОF3回目の披露となった全自動溝入れインサート研削盤「GIG‐202」に関し「海外の新規ユーザーからの反応が良く、狙い通りの出展効果があった」と結んだ。
  •  藤井部長は総論として「試作機のコンセプトとユーザーが求めている機械の方向性は大筋で一致。すぐにでも導入したいとの意見が多かったので、商品化のスピードを上げていく必要性を実感すると同時に納期対応への配慮も強く感じた」。