「増産」「更新」需要への期待大きい和井田製作所。高山本社、台湾ともに増産を実践、希望納期対応は継続課題 和井田社長インタビュー

株式会社和井田製作所

株式会社和井田製作所

和井田社長

 

  •  「2019年度の設備投資動向について、顧客にヒアリングすると『増産』『更新』需要はキープされるとの感触を掴んだ」と和井田社長は言う。「ただ、先行きの不透明感は増している」ことも付け加える。
  •  2018年度は、コネクタやスマートフォン関連などに関わる中国の落ち込みを国内と欧米でカバーし、機種別では、プロファイル研削盤の「一服感」をジグ研削盤がフォローして「工具関連、金型関連ともに、好調に推移した。この傾向は3年間、続いている」。
  •  「特にジグ研削盤は、高精度が求められるレンズ金型の需要が発生し、引き合いが集中した」と言う。
  •  JIMTOFでは、和井田製作所の今後の方向性を提示した、試作機4機種を出展したが「対話型ソフト搭載のジグ研削盤・UJG‐35iは、改善・改良を施し、すでに昨年中に市場投入し、受注も順調」と反応は上々。他の機種の横展開に期待がかかる。
  •  懸案事項である納期の短縮については、高山本社、そして台湾でも増産に着手しており
  • 「供給体制の強化は継続課題であり、(顧客の)希望納期対応を実践していきたい」。
  •  また、ホットな話題である5Gによる通信速度アップについては「様々な分野で新たな需要を発生させるだけに、当社にとっても、期待は大きい」と展望した。